007: shaken, not stirred | 医療法人社団 こうち医院

007: shaken, not stirred

一番好きな映画は、ジェームズボンドの映画です。Sean Connery、Roger Moore、Daniel Craigの順だと思っています。生まれる前の映画は無理ですが、live and let dieからすべて映画館で見ています。携帯着信音は20年間、James Bond Themeです。ボンドは夕方になったらウオッカマティーニを飲みますが、定番のフレーズ、”vodka martini-shaken,not stirred”にまつわる論文です。

最新の007 martini Vesperのレシピ

60ml gin +20ml vodka+10ml Lillet Blanc or Cocchi Americano(ベルモット)をまぜずにシェーカーでとろみ付くまでシェイクしてシャンペンゴブレット

これにレモンピールをそえて、オリーブはいりません。

Were James Bond’s drinks shaken because of alcohol induced tremor? 英国医師会雑誌2013年12月号

原作を読み漁って、アルコール摂取量を計算しました。ボンドは週に920gのアルコールを摂取しており、10日に1回ほど、潜伏任務や職業柄拉致されるため休肝日です。時々拉致先でも酒をふるまわれるとせっかくの休肝日がだいなしになります。英国医師会では週に210g以上のアルコールを取ってはいけない、週2回は禁酒しなさいとしています。ボンドの活躍期間は10年ぐらいで45歳までには引退するか、殉職するような激務のようです。諜報部員のメンタルストレスの論文は今のところないようですが、ストレスのため酒におぼれる日々があって、摂取アルコール量が増加したのではと考察していました。このままでは禁酒者の10倍以上肝硬変になるし、2倍脳卒中になるとアルコール専門家の予測論文を引用していました。アルコール依存症の簡単な指標CAGEで自己チェック。やめたいと思いましたか(cut)?,飲み過ぎと心配されたか(annoy)?,朝起きて罪の意識があったか(guilty)? 迎え酒したことあるか(eye opener)?で2つ以上あてはまっていたら、治療を呼びかけていました。

920gのアルコールは、焼酎にして25合(一日4合弱、920カロリー)、ウイスキーでは5本(一日ボトル半分弱 920カロリー)、ビール(一日350cc7.5本1300カロリー)になります。フレミングの原作はキンドル無料ですべて手に入ります、内容は美食と酒と趣味の話が多く、ドンパチ喧嘩、爆発、大脱出などはごくわずかで、フレミングの個人的趣味の本です。冒険と酒と女性を好む軍人経験のある貴族階級の話です。いくつか斜め読みしていますが、ボンドは炭水化物少なめです。朝は卵4つと薄いカリカリのトーストが定番です。昼は英国紳士なので食べません。5時からウオッカマティーニ飲まなくてはいけませんが、つまみはストラスブールのフォアグラと高級キャビアをカリカリの薄いトーストにのせて、BOLLINGERをキンキンに冷やして博打前の食前酒終了。夕食は遅めで、すべて外食、肉と魚を一皿程度時々。高カロリー高たんぱくと酒900カロリーの、推定2500カロリー以上取っているようですが、スーツのにあう細マッチョの設定です。同じような生活をしたら、アルコール性肝硬変で吐血、肝臓強くても肥満高血圧で若くして脳出血、そもそも酒代と食費とバクチとデート代で公務員の給与オーバー、二日酔いで任務失敗、女王陛下から直々に解雇されるでしょう。