ポストコロナー日本の強みBCG

なんだか、一生懸命、調べて書きましたが、有名な話のようで、3番煎じですが。医療先進国ドイツでも猛威振るっていますが、コロナ陽性者数は旧東独<西ドイツです。抗結核生ワクチンBCG義務化は旧東独でした。首相も東ドイツ住んでいましたから、かかりにくかったのでしょうか。英国では、ジョンソン首相 頑張れ。ベストセラー、チャーチル・ファクター、自分に余力と時間がないので翻訳版をkindleで買いました。

結論:早計かもしれませんが、日本では1949年にBCG接種が法制義務化されました、BCG接種を受けたことのない70歳以上の方は、新型コロナ肺炎に油断しないでください。

メルボルンで数千人規模のコロナに対するワクチンの治験開始。抗結核生ワクチンのBCGを医療関係者に無作為で接種して、コロナの予防効果を見る実験。BCG接種による免疫反応の小爆発で(マクロファージ→インターフェロンγなど)、新型コロナ感染を予防したりしないか、重症化が防げるのではないかという、仮説を検定します。ジョンズホプキンス大学のマップを毎日見ていると、なんで旧ソ連に少ないかが疑問でした。自分はKGB仕込みの国境警備で封鎖したり、怪しい人は昔のように連行されて極東ツンドラ地帯に送られているのかと、邪推していましたが。旧ソ連では徹底して、ワクチン政策が行われていました。民衆の民意をつかむためには、飢餓と疫病の克服なので、BCGも集団接種が行われていました。日本では現在の70歳以下の人には、厳しくBCGが行われて、効果判定のツベルクリン反応までして、陽転するまでしっかり打った歴史があります。

豪州は自分も住んでいましたが、病院内でツベルクリン反応をされたとき、日本人と香港人が偽陽性なので、結核感染の既往があるのかと、白人の職員保険の先生に詰問され、BCG打ったと言ったら、あっと驚かれました。インド人は皮内反応がいやで、言を左右に雄弁に、回避していた記憶があります。豪州生まれの人はBCG打たれたことはありません。冒頭の、BCG生ワクチンによるコロナ感染症予防の治験が、医療関係者4000人を対象に行われています。半年後に結果が出るようです。

アメリカは大変なことになっています。アメリカ史に残るスコセッシ映画以上の大惨劇が、ニューヨークに象徴されています。結核ワクチンがらみで調べてみました。これからの、数字は【結核】という雑誌の2000年にBCG研究所が出した論文からです。少し古い。アメリカが塀を作って、通せんぼしようとした隣のメキシコは、BCG接種率85%とのことです。米英では結核はウイルス性肝炎とならんで、エイズ患者、有色人種と刑務所内のできごとで、接種義務はありません。コロナに関しては、メキシコ陽性2439人/人口13000万人、アメリカ陽性36万人/人口32700万人。メキシコは医療が遅れているから陽性者がでないともいえますが、医科大学病院はたくさんあります。メキシコの医療はかなりアメリカじこみで進んでいます。アメリカの医科大学に通らない、金持ち白人グリンゴ用のアメリカ系私立医科大学がたくさんあるからです。中米、メキシコの医大卒業→USMLE→米国医師の道です。犯罪も大変ですが、新興国として医療は充実している地域もあります。アメリカの36万人陽性者の人種の内訳は、論文がまだありませんでした、戦っている最中でしょうから。患者さんの中に、結核既往やBCG接種歴や国籍などの情報が数か月後には開示されるでしょう。先の豪州でのBCGワクチンによるコロナ感染予防の途中経過もわかるでしょう。中国は戦いのさなかでも、論文を機関銃のように発表して、大丈夫なのかといぶかっていました。ニューイングランドでもまず患者さんを治して、研究結果はゆっくりという論調の文章もあります。

 日本では、あと2週間で潜在的なBCG効果がわかります。人の動きが少なくなって、不顕性キャリアーがうつさなくなるからです。14日あれば潜伏期であった人が急増はいったんするでしょう、東京しか数あてできませんが、どうでしょう最高300人が数日続いて、びっくりして、200人ずつぐらいになって、1か月すると100人程度になってくるのではと思います。その後、だらだら毎日100人ぐらいの退院と80人ぐらいの入院入所を、1年間繰り返すような感じがします。検査体制に問題はありますが、今のところ刑事でいえばホシははずしていないので信用しよう。東郷平八郎の100発100中式の日本の古い数少ない兵器を有効に使ってきた兵法のようなシステムで、感度の低いPCR検査に身を任せるしかありません。なだらかな山と下降傾向があったら、結核に続きBCGワクチン大国がコロナに効く説は各国が注目するでしょう。また陳旧性結核患者が意外にコロナに強かったというようなことはないのでしょうか。

 BCGなどのワクチンが、効能書き以外の効果を出したりするのを、オフターゲット効果、オフラベル効果、non-specific effectというらしいです。昔から新生児にBCGをすぐ使用すると重症の下気道肺炎に有効であるという論文もありました。米英豪には悪いですが、結核大国日本は意外にコロナに強いといいのですが。BCGワクチンにしても、いつか夢見るコロナの本物のワクチンにしても、有効性は子供から40歳ぐらいまででしょう。高齢者にワクチンをいくつか打ちますが、免疫があたらしく生えてくるのは微妙です。ワクチンは何でも子供の時が旬です。先の結核の雑誌によれば、アフリカのある地域では出産直後にBCG打つようなシステムで、結核王国を徐々に少なくする試みがあったようです。アフリカはコロナに今のところ、無防備無治療ながらも健闘しています。

コロナ感染では、昔の結核に対して戦った免疫テクニックを思い出す力の差が、感染とその重症化防止に関与しているかもしれません。高齢者も以前ツベルクリン反応がはっきりしなかった人は一応、要注意です。

 

偉い人達に検討してもらいたい事柄

  1. 肺のサルコイドーシスでACEが病勢を表す、コロナの受容体はACE2である。この事実に関係性はないか、ACEを測定したらもしかしたらコロナの検査にならないか。
  2. 60%の酒類に分類されるエタノールを冷却使用すること、80%エタノールの常温使用と同等の抗コロナの消毒効果ないか。温度が高いとすぐに揮発するが、冷たいと揮発しないので低濃度でも高濃度と同等の殺菌抗ウイルス効果は期待できそうですが。やってみなはれ精神の、こだわり酒場の会社など、頑張ってくれそうです。
  3. 何度も言うが紫外線灯の応用、家電メーカーは手のひらサイズとか、ロボット搭載して、病院の隅々まで照射するとかできそう。人感にして、人の目には照射しないようにもできそう。仕事の邪魔せず、一日中、照射してくれますよ。数か月の経験からマスクに照射して線維を痛めることはないようですよ、高価なN-95マスクリユースの検討もしてください。
  4. 防護服は既に、白いまかないの割烹着すら半そでや八分袖しかなく、あとは販売停止。病医院には滅菌機もあって昔のように布の手術衣再生利用できる。布の手術着も払底しているので、日本国内の綿のパンツのメーカーで急造できないか。
  5. エアロゾルただようならN-95マスク、そうでなければサージカルマスクでいい、というのであるが、全くみえないエアロゾルが、サージカルマスクを通過するのである。感冒の患者に接する時はN-95マスクが絶対安全。大くしゃみ一発でサージカル貫通。今はエルメスみたいな立ち位置の3Mに新品注文しても半年後でも手に入らないのが現実。しかし、Amazonでは生地を売っている様子。下着メーカーに、日本製の急造をお願いしたらどうであろう。舶来N-95は鼻の高い顔の小さい人用、外人の顔にフィットする形状なので、日本人用に彫のない人でも平たんにフィットする構造にしてください。熱があるがコロナじゃいやだ、インフルかもしれないから絶対調べてくれと、患者さん心理として懇願されるので、僕にも必要です。一番必要なのは、挿管をする先生や、気管の吸引をする看護師さんのマスクに隙間があってはなりません。