ぎっくり腰にムチウチ

雪かきをしつつ、イヌと遊ぼうと思って、イヌを小脇に抱え、長靴を靴箱から出そうと、前屈した瞬間に、仙腸関節でぎっくり腰発生しました。こういう痛みは、不格好でもひたすら痛くない姿勢をキープして運動すると昔から自己暗示療法しています。ひたすら歩き腱の付着部炎以外の筋力強化で完治を待つという逆療法開始。しかし凍った路面を、ひたすら歩くと、そりゃ転びます。転びました。柔道部でしたから、空中にいる瞬間に全く痛くない転倒姿勢確保、あとは衝撃待ち。衝撃きました、背中丸めて、ゴロンの最後に、前腕で道路たたけば楽勝のはずが、たたく前に。文句麗のダウンのフードが第7頸椎で枕みたいになってました。これをてこに新たな、軸運動発生、受け身の最後の前腕のたたきの代わりに、首後ろががくん、奥襟大外刈り状態で頸椎捻挫発生。ぎっくり腰で首が痛い。最悪でした。外科出身ですのでけが人いっぱい診てますから、揉んでも針してもレーザーしても、薬飲んでもすぐに治らないのは知っています。柔整師の博識に早く治る方法を相談ました。セルフでできる独特の腰磨きを直伝してくれました。頸椎捻挫の運動療法も習いました。2日で九割痛みが治まりまして、前屈や肩の柔軟性が以前より出てきました。原則は前屈で痛くなったらその逆の運動を、後屈で痛くなったらその逆で特殊運動をすることになりますが、古武道に由来する一子相伝の秘法かもしれません。古典的なスパイナルマニプレーションであろうと思います。ただしマッサージ効果なのか揉み返しもあったので、やはりプロの指導の匙加減がよいでしょう。

 

アメリカ内科治療学会は腰痛治療のガイドラインを教えてくれます。一子相伝などということはないのですが、200個の論文を解析してありがたいのですが、本当に腰痛がなおるのか不安になるほどたくさんコメントがありました。

Noninvasive Treatments for Acute, Subacute, and Chronic Low Back Pain: A Clinical Practice Guideline From the American College of Physicians 2017年2月

要約すると

急性期疼痛の推奨治療は、冷やすとかでなく温めるようです。マッサージ、針きゅう、スパイナルマニプレーション(カイロ)などは効果限定的ですが推奨されます。それでもダメなときは、投薬治療です。非ステロイドの消炎鎮痛と筋弛緩内服を推奨していました。

慢性疼痛に移行した際は、運動療法、暗示治療、リハビリが望ましく、つぎに針きゅうや太極拳(40分)、ヨガ、理学治療などが望まれる。薬物治療はやはり最後の手段で、消炎鎮痛剤からはじめてtramadol or duloxetineなどは次の処方、麻薬は最終手段としています。いきなりトラマドールや弱い抗うつ剤処方はだめなようです。超急性期は冷やすのでしょうが、プロの指導のもとで温め動かすのが、翌日から創傷治癒の観点からも大事のようです。カイロや太極拳は今後の宿題ということで勉強してみます。