インフルエンザ最近の論文

Acute Myocardial Infarction after Laboratory-Confirmed Influenza Infection

ニューイングランド2018年 1月25日

インフルエンザ感染と心筋梗塞の関連の論文です。インフルエンザ罹患中は通常の6倍心筋梗塞になりやすい。非インフルエンザの心筋梗塞患者が同時期6分の1という意味でしょう。インフルB10倍、インフルA5倍、RSウイルス3倍、呼吸器感染で調子悪くなって、心臓仕事量が増えて心筋梗塞発病するのでしょう。入院を要する心筋梗塞患者のなかに高い確率でインフルエンザが引き金となっているということです。

冠動脈バイパス手術の翌日発病発覚を何名か担当しましたが、手術の痛みは忘れて、高熱と肺炎症状で大変でした。術後管理に苦労しました。一人は周術期心筋梗塞になってしまいました。今年はB型が猛威を振るっています、先日申し上げたように、海外の新聞ではジャパンかぜと命名されていますが、ワクチン効果のないB型があるということです。A型へのワクチン効果も、半年前の豪州では期待外れとのことでした。AもBも両方まだまだ警戒すべきと思います。