菜食主義と大腸がん | 医療法人社団 こうち医院

菜食主義と大腸がん

Vegetarian Dietary Patterns and the Risk of Colorectal Cancers

アメリカ医師会雑誌内科版2015年3月

マスコミに引用された回数の多かった論文のようです。論文の引用とマスコミでの紹介で1000回をこえると大変、衝撃性や影響性の多い論文となります。

菜食主義者に大腸がんが20%から40%少なかったようです。北米96000人で6万人が何らかの菜食主義、菜食主義でない残りの人達との対比。大腸カメラをしたのではなくて、聞き取りだけのようです。普通食は200人に一人ぐらいが大腸がんでして、菜食主義者で200人で0.8人というぐあいですが、統計的有意差あったようです。例によって、そうなったのだからしかたないというエビデンスですので、何でそうなるかを追求しません、とにかく野菜ばかり食べる人は大腸がんリスクを減らしますという結論でした。

菜食主義者にもいろいろあります。

Vegan 卵や牛乳をとらず大豆で代用する絶対菜食主義、

lacto –ovo vegetarian 乳製品と卵の菜食主義、

pescovegetarian 四つ足の乳製品や卵を避けますが魚で蛋白と油をとる菜食主義、

semivegetarian時折お肉を食べる菜食主義です。

この中では魚で蛋白を補うpescovegetarian が40%発がん少ないようでした。日本人の食事に近い一汁一菜魚料理に大腸がんが少ないとのことでした。魚をとると脂溶性のビタミンDやAもとれることになるから理にはかなっています。魚付菜食主義の人は菜食原理主義の人より摂取カロリーは多いため、少し肥満傾向がありました。北米では菜食主義でも肥満度が25前後ですから、フライドポテトや甘味を大量にとってカロリーを保っているのが予想されます。