post-corona-メルボルン

20年前メルボルンに在住していたので、現在の状況を知るため当地の新聞を見ました。500万人ぐらいの人口が集中するなかで、コロナの発生が毎日50人程度に落ち着いているようでした。今は冬季なのでインフルエンザは最高潮であるはずでが、統計的には皆無に近いようです。インフルエンザウイルスが絶滅したのではないかというようなグラフが、豪州の衛生当局のHPに書いてあります。発熱患者としても冬季にしてはほとんどない状況で、異様な感じがしました。インフルエンザワクチンが効いたのか、マスクを皆でしたからでしょうか?

これは徹底的なロックダウンしていたからです。徹底的に市内の、バスや路面電車(トラム)を止めて、交通を規制し、近所に生活用品だけ買い物に行けるだけにして、医療関係と公務員だけが働けるという、かつてのNYやパリのようなロックダウンを冬季は続けていたのです。インフルエンザとの同時流行を警戒しての政府主導の処置であろうと思います。最近9月13日からほんの少し解除すると、メルボルン当局は発表していました。両親宅に子供が一人だけ様子を見に行ってよい。家に一人だけ、もしくは子連れなら一組だけ、呼んで歓談してよいとしています。まだ自由に働きにも行けないようです。single bubbleは許可という表現をしていました。かつて重症免疫不全の青年の映画で、カッコよかったときのジョントラボルタ主演の奴ありましたね。The Boy in the Plastic Bubble。隔離空間の殻という意味にbubbleという言葉を使っているのでしょうか。

 経済活動を回さないと、世界中の人達が、コロナと戦わずして負けてしまいます。東京では来月から、食事や旅行やコンサートに、割りに積極的に、行ってみようという、GOTOと横文字で勧奨しています。海外との交通も緩和してゆかなければ、経済も回りません。PCRの検査も増えたので大丈夫でしょうか。マスクや手の消毒を徹底しているから、大丈夫でしょうか。気温の低下とともに、ウイルス活性は活発になる時にGOTO大丈夫でしょうか。少しばかり、エイヤーと、気合でコロナに打ち勝って、経済をまわそうという、気運が盛り上がってまいりました。