DM-アドバンス | 医療法人社団 こうち医院

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Intensive Blood Glucose Control and Vascular Outcomes in Patients with Type 2 Diabetes. NEJM 2008年6月12日

The Action in Diabetes and Vascular Disease: Preterax and Diamicron Modified Release Controlled Evaluation (ADVANCE) trial

頭文字でうまいことしたもんです。これは全例糖尿病患者さんの大研究で、十分コントロールしても有意な合併症予防という判定ではなかったのが残念です。これは平均HbA1c6.4の群と7.0の群という微妙な比較で判定がうまくいかなかったようで、体重はしっかり増えてしまったというデータでした。死亡率の差に傾向はあるのですが統計では軍配あがらなかった。HbA1c6.5あたりがよい結果を生む可能性を示唆した功績あるのでしょうか。経口薬でうまくいかないと、インスリン治療になりますが、水か肉か不明瞭な体重が増え、それによる合併症(血圧上昇、腎機能低下、運動不足、ケガ、感染)がでてきて糖化ヘモグロビン云々でない問題がおこります。糖化ヘモグロビンが高い人は尿糖がでて体重が減りますから、体の動き足のむくみなどはむしろ快適という人もいます。75歳以下ではインスリン治療に取り掛かる前に、食事療法や運動療法でしっかり無駄な水分や脂肪を落とし筋肉量をますように努力してもらうのが先決です。80歳以上では今更運動や食事といっても物理的に大変ですから、インスリン注射にやおらいくのでしょうが、血糖改善するとむくみますから家族も心配したりします、利尿剤行くと電解質乱れます。利尿剤でさらに耐糖能悪化します。家族の支えや訪問介護医療のささえなければ打ててなかったり、低血糖になったり、認知症進行したりします。高齢者でも食い物運動の指導を医療サービスや介護サービスだけでなく地域に必ずある包括支援サービスも利用して、注射や投薬を増やさないような栄養運動管理も検討すべきでしょう。

最後に糖化へモグロビン高いままですと、5-10年先に必ず致命的で予後不良の凄惨な合併症起こりますので、安全にこれを下げる方法の話を上記したためました、高いままでもいいんだというような曲解は大変危険です。