寿司とSushi

 Common questions about diet and cancer 2016年

アメリカがん協会の患者向けパンフレットの中では、食卓に並ぶ食材に、癌になりやすいもの、なりやすい調理法などが紹介されています。魚摂取について、水銀,PCB,ダイオキシンと関連して結構きつく、警告していました。

授乳、小児、妊婦はツナ缶をごく少量にしなさい。養殖魚は危ない。まだ海遊のマグロの方が安全だとしていました。厚労省サイトでも妊婦と水銀のQAありました。イルカは2か月に1回80gなら妊婦さんは食べてよいとか、キンメダイ、メカジキ、クロマグロは週1で、ビンナガやツナ缶は心配ないとしていました。寿司5つ、刺身一人前程度に含まれる水銀が問題となるということです。キンメダイの煮つけなど授乳に勢いがつきそうなものも注意ということです。

 ニューヨークタイムズ2008年High Mercury Levels Are Found in Tuna Sushi

ニューヨークの高級すしレストランのマグロすしから、FDA(食品薬局)がびっくりするぐらいの水銀が検出されたとのことです。数字はでていませんでした。〇ニーロ共同経営の有名日本レストランに隣接している寿司屋のご主人がびっくりして、仕入先に文句を言うと怒ってました。デ〇ーロも後日主演のThe Internで、アン〇ざうえいと昼に寿司ばかり食べると、醤油で服よごすし水銀取るだけだという掛け合いをしていました。日本とアメリカの魚消費の一人頭量per capitaがあります。両国とも魚離れの傾向ありますが、日本人は一日80グラムでアメリカは20グラムとのことでした(Fish advisories in the USA and Japan: risk communication and public awareness of a common idea with different backgrouds, 東大の研究論文、アジア太平洋栄養学会誌 2012)。アメリカ環境衛生局(EPA)も魚を子供や妊婦や授乳に関しては、一般的に手のひら サイズの切り身、週2回だけ調理して食べるののをすすめています。一般の人の至適魚量は、明日披露する、EPAとDHA含有かつ水銀の少ない魚で少し触れます。

 万人万国に共通して言えることは、毎日魚を大量に食べることは、今まで自分たちで垂れ流した毒の濃縮物をもう一回、毎日口に入れることになるから危険そうです。イルカも、海洋食物連鎖のトッププレーヤーで、しかも頭が良くて長生きするからせっせと水銀をため込んでしまったのでしょう。鯨やイルカのことは、17年前豪州にいたとき、普段やさしい麻酔のお爺ちゃん先生が、手術中に捕鯨の話題でマスクをはずして、オーストラリア弁でなにやら怒っていたのを思い出します。異人種の歴史や政治的背景については、その詳細に触れずという姿勢の豪州でも、有名悪役レスラー的な話題として、日本のイルカと鯨については公然と白眼を向けられていたのですが、今はどうなっているのでしょう。