ハウス先生-the guilt

ドラマ ハウス先生2-3

責任感の強い、ハウス同級の女性院長の使用人がぜんそく発作で屋根から転落、呼吸不全と右手壊疽で入院。女性管理職はハウスばりに治療法転々で後手に、結局オウム病の心内膜炎塞栓症。メキシコ移民の使用人は一家を養うため遺法闘鶏場でバイトをしていたことがきっかけ。ハウスは右手切断に対してわざと病院を訴えさせて、賠償金で充填してもらうことになりました。

移民問題が入っていたのと、黒人患者の診察で、面白い場面ありました。黒人のエリート医師のことを、黒人患者はオレオと表現。黒人医師は、黒人独特の高血圧は血管内皮機能障害であるから、ニトロとの合剤を処方しようとしたところ、tanするな(だますな)、患者は白人と同じ薬を出してくれと言ってました。そうしないとI will see another doctor.というような具合です。医者を変えるぞと言われたことは僕ですらあまりありませんが。黒人は高血圧に特に弱いのはThe Jackson Heart Studyなどが有名です。先のニトロ含有の血管内皮を良くするという高血圧合剤は探したましたが見つかりませんでした。

また女性院長に好意を持つハウスは、使用人の青年が自分の治療で右手切断したことをguiltと感じている女性院長を以下のように慰めます。

The guilt -it’s perverse and it makes you a crappy doctor. A pervert sense of guilt makes you a good boss. You see the world as it is and you see the world as it could be and what you don’t see is what everybody else sees.

You will never be happy.

治療すれば自責の念に駆られることはある。贖罪ばかりしていてはやぶ医者になるよ。管理者としては後悔しないように最善を求めるのはボスとして最適です。しかし、他人は他の楽な道ばかりさがしているのに、あなたは今そこにある最善の策ばかり求めている。ボスとしてはいいかもしれないが、幸せになりませんよ。

 

オウム病についてChlamydophila psittaciが原因で異形肺炎の原因になりますが、日本で数十人とのことです。以前触れていますが、異形肺炎はマイコプラズマ、別のクラミジア肺炎、レジオネアなどが有名です。マイコプラズマやクラミジア肺炎は長引く発熱、咳のときはこれを疑います。PCR診断が確定的ですが抗体検査も含めて後手に回ります。早めに抗生剤をトントンと変えながら、ステロイド、咳止めして、低酸素やレントゲンの肺炎像を顕著にさせない方策が望まれます。

I’ll see another doctor 医者を変える なんて言われないようにしたいです。