200の国の糖尿 | 医療法人社団 こうち医院

200の国の糖尿

Worldwide trends in diabetes since 1980: a pooled analysis of 751 population-based studies with 4·4 million participants. 2016 4/6ランセット

ランセット読み放題中止のようなので、検索をかけて、ランセットの糖尿、ランセットの高血圧、論文群ををダウンロードしてプールしています。糖尿病の世界のトレンドです。糖尿病発症は自己免疫性のⅠ型、遺伝性のⅡ型、肥満による若年型、高齢耐糖能低下型があると、自分なりに納得しています。以下はランセットには怒られるかもしれませんが、図表斜め読みで勝手に想像しました。

440万人 751個の論文を検討 200か国の情報を集積、1980年は男性4.3%から2014年には9%にあがった。女性は5%から7.9%にあがった。この20年間で高齢化の要素で患者増加、発展途上国での患者や、欧州における女性患者の増加が気がかりであるとのことでした。統計処理が難しく絵をみた感想しか語れませんが、少なくとも経済成長と人口増加地域では栄養がもっとよくなるのか、増えるようです。飽食と高齢化のすすむ中国、インドは今後も糖尿病増え、アメリカは横ばい、日本は減少傾向に向くとのことです。ブラジルや中央アジアやポリネシアあたりでは増え方は他の地域より多かろうという地図がでていました。炭水化物は全世界的に過剰傾向にあって、脂質よりも心血管合併症が多いことを前回紹介しました(PURE研究 本年2017 8月ランセット)。食足りて人治まるし、あの国に移民して食っていこう、食えるから子を増やそうということでしょう。食料を確保できない国が少なくなってきています。国連のおかげか、牧畜や栽培方法が洗練されたか、ロジスティックや食物保管保存が進歩したのか、炭水化物は満ち足り、ポリネシアの小さな島々の島民たちも、魚をとって生活もするのでしょうが、飽食で糖尿になるのでしょう。糖尿病は遺伝性ということですが、人口増加しても頻度は一定のはずが、増えるということは、食って太る人が世界中に多くなるということでした。また、かつての途上国も安定し高齢化社会になるわけで、年齢による耐糖能低下からの糖尿が発生します。日本は人口減少とともに減るとされますが、少子化で頻度が減るわけでなく、ブラジルやポリネシアほどスナックや甘いものをとらず、米離れなどから、遺伝性の糖尿が残るのでしょうか。高齢化による新規糖尿すら減少するほど、人口減少が進むのかよくわかりません。