現況の俯瞰と思い付き

都内でコンスタントに1000人以上の新規患者が出続けて、自宅療養が1万人に増えているという報道があります。ホテルや病院などの療養先がただ単に、なくなったということです。高熱とまらず、解熱剤も枯渇した人たちが数千人自宅にいるのです。ドラッグストアで解熱剤を探している人の中には、自宅療養者もいるかもしれません。療養を責任している保健所には処方義務はありません。半数は30歳台以下で自然にコロナを制御するでしょう。味覚嗅覚などの異常を残しながらですが、きっと快方に向かうはずです。問題は、50歳以上の高血圧、男性、喫煙、肥満、糖尿などの危険因子の人達です。発症7日目急変時救急車でようやく医療機関に到達するケースが続出し、医療だけでなく救急体制も緊迫します。ワクチンを早く打って鎮静化するとかは、イスラエルなどの鎖国した国民皆兵の国家ができることです。先進国でのワクチンによる集団免疫の獲得は年内に得られるという意見は好意的ですが、現実的ではありません。医療従事者と高齢者にワクチン接種が終わるまでには、東京では6月までですめば僥倖です。ダンケルク、真珠湾、ノルマンディー上陸作戦ぐらいのカレッジ、ロジスティックス、ストラテジー&ラックが必要です。次に壮年の部にうつり、若者に移行して、そのうち、また冬がきて、現行ワクチン無効の新型新株コロナが流行するでしょう。

いくつかの思い付きがあります。

  • PCR検査は今のところ有症状者2回まで保険公費が効いて、財布に優しい1800円自己負担です。本体価格14000円で精度の高いドイツ製の試薬を使って熟練の技師が一流検査会社での世界標準の検査結果が得られます。症状がないけど心配で公費廉価のPCRしたいという場合は、保健所、医師会や東京都のコールセンター経由か、廃止になったのかどうか知りませんが公的なアプリで濃厚接触判定を受ける必要があります。この場合も安い自己負担の検査が可能です。ただし仏の顔も2度まで。陰性翌日に罹患して、発症してもあと1回だけしか向こう30日は受けられないものと思ってください。
  • 心配だけの方々のPCRは、3000円前後のオンライン&郵送の簡易版を利用されたら良いと思います。精度は知りません、陽性の場合は一方的に所轄保健所に連絡されて、所定機関での再検が求められます。行政指導が強化され、陽性判明後保健所に連絡しないと何らかの、お咎めをうけることになったからです。破格帯PCRの使用は、業務上の信用担保や同僚同級の士気向上にご使用されたらと思います。
  • 抗原検査こそがもっと、一般の人に普及すべきです。妊娠検査のように、どこでも買えて、家庭でも学校でも、”いつでもどこでもだれでも何度でも”、その検査を皆がすることが、今の日本の状況を変えると思います。出社前、通学前に鼻の表面だけでもいいし、うまくなったら自分で喉の奥や、鼻の奥につっこめます。陽性になったら、現行の二類相当の行政対応に移行。ちょっと鼻かぜかで現在は、受診先に不自由しています。まずは抗原検査をして、陰性でしたといったら、院内防護体制を強力にする必要がないため、もっと医療機関の敷居が低くなるはずです。コロナ罹患後の就労や通学再開の目安にも使用したらどうでしょう。1年近く前から言っておりますが、鼻の奥をぬぐうことは、鼻かめて鼻くそがほじれる人なら、自分でやる限りにおいては鼻血出せずにお鼻ぬぐいはできます。一回数千円かかると思えば、適度に深く適切な部位まで検査のぬぐい棒を進められるはずです。精度云々ではなくて、安心を得る与える、経済教育をまわすにはこれが現実路線でしょう。知恵を絞って南氷洋のマグロのようにワクチン冷やして運ぶのも大切ですが、日本の土壌にあった、気軽で短絡的な抗原検査をもっと市販させることです。日本の感染症に対する定性抗原検査の種類や使用頻度は、世界に誇れる数と量があります。