珈琲研究ー4杯目 | 医療法人社団 こうち医院

珈琲研究ー4杯目

問い合わせがありましたので、申し上げます。喫煙者、過去に喫煙のある方では、コーヒーの効用は限定的とおもわれます。

Habitual Coffee Consumption and Risk of Heart Failure: A Dose–Response Meta-Analysis Circ Heart Fail 2012年7月1日

ハーバード大学の研究です。6500人の心不全と14万人のコントロール解析。89本の論文のメタ解析です。4杯までは心不全を減らして、4杯以上は心不全を悪化させるようです。4杯まで飲む習慣の人は直線的に心不全になりにくい。それ以上は心不全に逆になりやすいということらしいです。心臓が悪くて6杯も7杯もコーヒーのんだら、水分過多の溢水で心不全になるのは、仕方ないかなという感じ。また水分量をご飯以外で4杯800-1000ml逆に負荷できるのは普通かなとも思いました。400mlでアップアップの心不全になる人はそんなにいませんから。コーヒー4杯飲んでも心不全にならないと解釈できるという意義があります。次の方が面白いです。

 

Associations of Ambulatory Blood Pressure With Urinary Caffeine and Caffeine Metabolite Excretions. Hypertension 高血圧雑誌 2017年11月5日

840人の日中血圧、夜間血圧、24時間血圧、一日分の尿のサンプルから、コーヒーの代謝産物カフェイン末梢代謝物やナトリウムやカリウムを測定したようです。中には降圧剤、中には糖尿病、中には酔っ払った人、中には腎機能の悪い人と50歳前後の通常のスイス人を集めたようです。結果はカフェインたっぷり取った人の夜間の血圧は低い傾向があったようです。コーヒーの利尿効果にて尿中カフェインの多い人は必ず血圧が低下するわけではなく、緊張ない(逆に制御の効かない)夜間は安全に低下していたと解釈できます。ナトリウム利尿の根拠として、近位尿細管のアデノシン受容体をブロックすると一言書いてありました。夜間小便が近くなったりするのでしょうか。細かくグラフの隅を見ると、糖尿病の人、腎機能の悪い人、降圧剤内服の人の順に夜間血圧がすとんと下がっていました。血圧サージという朝新聞を取りに行くときにドカーンという高血圧の病態を国営放送でやっていましたが、たっぷりコーヒー飲んでおくと夜間血圧が下がりそうですが、小便に何度も起きたり眠れなくて余計に上がったりするかもしれません。朝のたっぷりのコーヒーで血圧が上がることはないようです。少なくともコーヒーは血圧に変動をあたえず、むしろ下げる方向かという結果でした。