地中海と糖質制限で二皿目 | 医療法人社団 こうち医院

地中海と糖質制限で二皿目

Weight Loss with a Low-Carbohydrate, Mediterranean or Low-Fat Diet

ニューイングランド2008年6月17日

1800カロリー制限脂肪制限ダイエット、1800カロリー制限地中海ダイエット、カロリー無制限低糖質ダイエットの肥満度30以上50歳前後100人ずつ3チームの比較。男が80%のイスラエルのキブツみたいな特殊な、takobeyaみたいなところで厳格に2年間にわたる研究。世界中の大学の先生の監修、ユダヤ系優秀で従順、ノーベル賞を約150人国籍順不同でゲットしているだけことあります。糖質制限に関しては20%制限してその分脂質と蛋白が増えるというもので、日本のおやじダイエットとは異なるものです。

結果はどれも減量成功5-6kg、ちょっと痩せた?というレベル。脂質改善、糖尿病改善に統計的軍配は地中海式でした。しかしながら、すべてのぽっちゃりチームにおいて、食欲を制限させるアディポネクチン上昇、脂肪細胞量に比例するレプチン減少、脂質糖代謝改善が得られました。総カロリーを2年間落としたからでしょう。

カロリー無制限から糖質制限は、受けがいいでしょうが、副作用が多いと指摘。地中海式ダイエットは野菜中心で魚中心の所謂、イタリア料理、オリーブオイルたっぷりで悪玉コレステロール撃退、野菜でポリフェノールと植物繊維、パスタなどは総カロリー制限内でしょう。毎日プロの監修のもとでおいしい地中海料理を2年間、だったのでしょう。

 厳格な糖質制限は、1980年からアトキン先生ダイエットという流行ダイエットがありました。fad dietといって、学会認定のないダイエットに分類されます。アトキン先生自身は、公聴会で調査にあったり、あまり長生きしなかったこともあって、製品は今もアメリカでは売られていますが、日本ではアマゾンでも流通していないようでした。マイルドな糖質制限は古くからあります。司馬作品で、減量のために米を控える西郷翁の描写がありますし、古くから英国紳士の間でもスリムになるためにたしなみとして、お菓子やパンを食べないようです。英国紳士ではありませんが、映画 never say never again、閑職に追いやられそうな007ジェームズ ボンドが少しダイエットを求められた際、ウオッカとフォアグラと白パンのうちどれをやめるかと、聞かれた際真っ先に 白いパンと言っていました。

 五穀を断つ、天台宗の荒行では、ある時脳の中で悟りができる、いわゆる解脱を得ることが知られています。厳格な糖質制限、アトキン先生ダイエットのような制限が実は確立された治療になっています。難治性てんかんの小児に極端な糖質制限でてんかん発作を予防することが知られているようです。また悪性腫瘍の縮小を図るために糖質を制限する治療も研究されています。ケトン食療法といいます。メカニズムはまだよく判っていません。糖質は脳や腫瘍の主たる栄養源です、それを断つことで、脂肪が溶けてケトンが出現し、そのケトンを脳や腫瘍が利用することで、医学的効用があるのかもしれません。好きなだけ食べて太った人が、から揚げとチーズだけたべて、自分の脂肪細胞を燃焼させてケトンを出して、良い方向に解脱するとは思えませんし、脳も腎臓も心臓も肝臓も低血糖状態、高ケトン状態が体にいいのでしょうか、体重は落ちやすいのはなんで?。少なくとも厳格な糖質制限中のパイロットや外科医に、もし身を任せるとしたら、オペレーション前には、甘いココアでも飲んでもらって解脱とかじゃなく通常の判断を求めたいと思うのは僕だけでしょうか。糖質制限やケトン食の勉強を少しずつ