ビタミンDの疑問 | 医療法人社団 こうち医院

ビタミンDの疑問

ビタミンDの話です。脂溶性ビタミン、肝臓で作られた内因性コレステロールを腎臓と皮膚で吸収する紫外線で活性化、人間が作れる唯一のビタミン、カルシウム吸収促進、リン上昇、カルシウム上昇などと専門学校授業では教えています。生シイタケより紫外線の当たっている干しシイタケをたくさん食べましょうと言っています。

A Pooled Analysis of Vitamin D Dose Requirements for Fracture Prevention

ニューイングランド2017年 6月5日

31000人で1111人の大腿骨骨折と3770人の椎体骨折があった。65歳以上において活性化ビタミンDを20マイクログラム以上を連日摂取すると骨折が予防される。通常の日本人の一日の骨粗しょう症予防のためのビタミンD処方薬の20倍です。干しシイタケ100gが20マイクログラムのようですが。なんで日本の処方量がこんなに少ないのかはよく知りません。日本人の必要摂取量を5マイクログラムとさだめているから、食事外の補充を1マイクログラムまでとしたのでしょうか。

Effects of vitamin D supplements on bone mineral density: a systematic review and meta-analysis ランセット2014年10月11日3930個の論文で25hydroxyvitamin D濃度と骨密度の検討したようです。ビタミンDをまた大量内服の患者も含めて、ビタミンD濃度と骨密度上昇とに相関はないようでした。

上記二つの巨大データは日本人におけるビタミンD投与はサプリ程度に考えたほうが良いということになるのでしょうか。

骨粗しょう症は月1回飲んだり、注射したりする薬をよく使います。高齢者に限り行うようにしますが、注射にて階段から落ちても骨折しなかった人が何名かいますので効果はあるように思います。うちの母も86ですが78歳で腰椎圧迫から、月一飲み薬を使ってますが、昨年肩からもんどりうって、でんぐり返り転倒しましたが、どこも骨折しませんでした。70歳代で一度、骨折した人は、投薬に逡巡ありません。しかし閉経後50台後半で骨密度低いから、投薬を薦められた場合、いつまで内服するのでしょうか。血圧や脂質の薬でも同じですが、副作用もあるし、どうしたらいいのでしょうか。

最新の骨粗しょう症薬ではニューイングランド10月14日では以前紹介したように、

Romosozumab or Alendronate for Fracture Prevention in Women with Osteoporosis

という論文ありました。この時のビタミンD濃度を見てみました。

月一皮下注romosozumabというモノクローナル抗体と週一経口alendronateの二重盲検1年間、さらに双方週一alendronate継続1年間。2000対2000の検討 2年間にわたる骨折予防評価。カルシウム製剤とビタミンDは継続している条件下です。経口製剤のみよりモノクローナル抗体先行例では約20%骨折が少なかった、副作用はやや心血管イベントが注射群に多かった。この時のビタミンDの量も日本の20倍でした。モノクローナル抗体だけ使用してもいいのか、高容量のビタミンDが必須なのかそれは不明です。ビタミンD大量は必要そうですが、日本の基準が低すぎるのでしょうか。考えてもわからないので学者の先生にこんど伺ってみます。