ステーキと腸内細菌 | 医療法人社団 こうち医院

ステーキと腸内細菌

注意:この一連のコラムは私の勉強のまとめです。権威筋の海外の論文を読んで、面白い、期待外れだ、ためになった などの 自分の知的好奇心にまかせて情報を得て、自分で勝手に咀嚼して構成しています。

The Impact of Diet and Lifestyle on Gut Microbiota and Human Health

2015nutrients1月号

正常人の腸内細菌と食事に関する論文です。

プレバイオといわれる食物繊維などは腸内細菌の餌になります。食物繊維は肉にはすくなく、やっぱり炭水化物系食材です。バナナや芋などオリゴ糖などを含んだ穀類を、レジスタントスターチといいます。腸内細菌はビタミンB系を要しますが、穀類を餌にして酢酸や酪酸など短鎖脂肪酸をつくります。これらは嫌気的環境の大腸に良好に作用します。胆汁酸を分解無害化し、いわゆる二次胆汁酸(大腸がんの危険因子とされますがこれも悪玉菌を殺すので意味はあるのですが)を中和し、大腸粘膜保護に働きます。腸内細菌は安定すると逆にビタミンB群を体内に保有したり脂溶性ビタミンを作ってくれます。

タンパク質が小腸を通過するのはアミノ酸吸収するので大変結構です。しかし大量すぎますと、大腸に到達した場合に問題が起こることがあるようです。大腸の保全や栄養に必要な短鎖脂肪酸の生成にはニトロ基も必要で大腸に蛋白が到達してくれるのは良いことのようです。ただし量が多いと発酵菌が処理をしようとして発酵(腐った肉、TMAOという動脈硬化物質)が過剰になると厄介です。かねてより言われていますが、わざとニトロをふきつけ赤身を付けた加工肉(ニトロソアミンの問題)や赤身の肉で、大腸がんや炎症性腸疾患のリスクが高まるということのようです。

過剰な脂肪は小腸で細菌が作った内毒素の吸収を助長するというデータがあるようです。さらに胆汁酸の分泌が増えて、大腸の発がんリスクの二次胆汁酸暴露もふえるために、よろしくないとのことです。肉を熟成のためヨーグルトにつける文化がありますが、生活の知恵でしょう。ステーキ喰ったら大至急、雑穀米とヨーグルト。

 何を食べると彼ら腸内細菌は満足なのか、穀類と野菜の菜食主義がいいのか、ということで、菜食主義者の腸内細菌を調べます。