不慣れなカリウム食で食塩節約 | 医療法人社団 こうち医院

不慣れなカリウム食で食塩節約

Sodium and Potassium in the Pathogenesis of Hypertension

2007年 3月10日 ニューイングランド 

 カリウム摂取にて食塩節制を進める話ですが、腎機能に問題のある人は、絶対に高カリウム食をしないでください。アボガド、枝豆、焼きいもなど高カリウムのものは特に注意してください。

カリウム摂取と食塩排出の腎臓におけるメカニズムを解説していました。カリウムが血液や腎臓ろ過後の原尿に少ないと一層ナトリウムを保持する機構が働くようです。カリウムの少ない、食塩の多い食事だと、一層ナトリウム吸収が促進されるから高血圧になりやすい。カリウム排泄量が多いと食塩再吸収が抑えられ高血圧が防げるとのことです。この総説論文ではカリウム5グラム、食塩3グラムと推奨していました。日本の2015年厚労省の推奨食塩は5グラムから10グラム以内(現実を理解して減塩をあいまいに推奨していました)で、カリウムは3グラムと少な目でした。

今回勉強になったのは、カリウムを多くとる食事もたいへんだということです。アボガド、枝豆、焼きいもなど高カロリー根菜は大盛で1グラム単位のカリウムになります。ヒジキや昆布やのりを取ればいいと、切り干し大根もあるし、小松菜や青梗菜もいいだろうとおもいましたが、3グラムカリウムを単品で取ろうと思ったら大変です。ヒジキどんぶり2杯?、パセリを300グラム?とか、特大バナナを5-6本?とか、ポテチ4-5袋。外食ではこってりした肉で満載の弁当を4つが目安になります。野菜350グラムで1グラムで、鴨肉やヒレ肉300グラムで1グラム。牛乳700ccで1グラム。実際カリウム3グラムとしても、栄養学的におかしくなく、高カロリーで高額にならないためにはドライフルーツ入りシリアル、果物、乾物、肉、魚、豆類、野菜に分散する必要があります。味付けに注意しないと、食塩量も増えて、食塩排泄どころではなくなります。ちなみに、某定食チェーンで朝納豆ご飯、昼生姜焼き定食、夜焼き魚定食で1600円程度、総カロリー2000カロリー、食塩9.5グラム、カリウムは1.7グラムとのことでした。あとカリウム1.3グラム不足です。食塩なしで豆や根菜類を大量にとると達成するかもしれませんが修行に近いことになります。果物は2000カロリーとったあとに大量にとるのもよくなさそうです。焼き芋も最近はケーキぐらいの値段がしますし、枝豆たべたらそこはビールがいります。アボガドはねっとりこってりで私は大嫌いです。食塩制限も難しそうで、カリウム食ももう少し慣れが必要そうです。