励ましのダイエット

Extended and standard duration weight-loss programme referrals for adults in primary care (WRAP): a randomised controlled trial

ランセット 2017年3月3日

ランセット読み放題をプールしたものから。ケンブリッジ大学の研究です。肥満度28kg/m2以上の人たちを集めました。200人は国の定めたダイエットの本を読んで痩せなさいというチーム。400人は12週間断酒会のような肥満会に出席しなさいチーム。400人は52週間肥満会出席チーム。三つ巴2年観察。だいたい1年で約半数が脱落。しかし結果としては1年間で、本だけチーム3kg、12週肥満会で4kg、52週肥満会で6kg程度やせたそうです。方法をみても本の中に何が書いてあったのか、肥満会では何を話したり脅したり、すかしたりしたのかわかりませんでした。肥満の患者さんを毎月、こうしたら痩せられるとか、何とかダイエットを説明したり、運動療法を説明したりしていますが、太ってはこないのが関の山です。たしかに人のふり見て我ふり直せということでしょうか。産業医として訪問している企業がありますが、健診面接で食事運動指導を集団ですることがありますが、反響としてはみんなで聞くと励みになったという意見もありました。そういうことでしょうか。特定保健指導というのもこういうアセスメントなのでしょう。本でも肥満会でも、患者さんの励みとなる、きっかけを外来での医師対患者1対1のときにも作ってゆきたいです。