巨大化する米国

Trends in Obesity Among Adults in the United States, 2005 to2014

JAMA 20162284-2291 アメリカ医師会雑誌

 

5,000人の集団をgovernmentで集めた調査です。合衆国の肥満度(体重÷身長二乗)>30以上の動向です。170cm86kg以上の人です。人種差では白人、黒人、ヒスパニックは40%男女ともに占めてましたが、アジア系は同じものを食べても量が少ないのか10%に満たない状態でした。肥満度40越え、170cm120kgの人は男性5%女性10%が白人、黒人、ヒスパニックでいましたが、アジア系はゼロとのことでした。またタバコをかつて吸っていた人がそうでない人より、巨大化しやすいという統計がありました。また年々巨大化集団は増加傾向だと警告していました。1.5ℓ入りの紙コップで色付きソーダ水を飲むのと、唐揚げやベーコンやステーキなどのしょっぱいものにもシロップをかけて甘じょっぱくする食事をしている人でしょう。どこ行くのも遠いので車ばかり乗るのでしょうか。きっと、食いたいだけ食べて、寝たままでやせられたらいいなーと思ってるでしょう。それができる時代です。

 

Weight and Metabolic Outcomes 12 Years after Gastric Bypass。ニューイングランド

2017年9月21日

Bariatric surgeryといいます。胃袋を噴門部で切離して、小腸を吻合、十二指腸を通ったものも小腸の横緒に吻合、食事は消化されず小腸に行って、十二指腸の消化液は小腸で食べ物と瞬間的に合流するのみ、胃が小さくすぐに満腹、消化も悪いためあまり吸収されないという、栄養不良手術。400人130kgの人で手術したチーム、400人130kgの人で手術したかったのに体調やお金がなかった人たちのチーム、120kgで少し小柄なコントロールにするチームの3つ巴で12年間の検討。コントロールチームと手術チーム双方に12年間で6%死亡。残念ながら手術できなかったチームは9%死亡。12年間で手術チームは30kg減量成功、そのほかのチームは数kgしか落ちていませんでした。手術をした人たちは50歳前後の人たちですから、12年で6-9%も死者が出ている厳しい集団と言うことになります。手術をしたら全員生きていたわけではないのです。メリットは糖尿病や高血圧をグンと良くすることのようです。手術チームは最初の3年で30kg以上落ちてその後徐々に微増傾向。手術なしチームは太りすぎ食べすぎも飽きてきたのか、糖尿悪化か10年あたりから下がり始めていました。お金のない人はやせられないのも変ですし、12年間あれば毎日散歩したり、甘いジュースをやめたり、唐揚げにハチミツをかけないでおいたり、いくらでも方法があったでしょうに。