過敏性腸症候群1 | 医療法人社団 こうち医院

過敏性腸症候群1

Irritable Bowel Syndrome ニューイングランド2017年6月29

過敏性腸症候群は、若年男性を中心とした腸のノイローゼ、脳と腸、腸と脳の連携がうまくとれなくなる病気です。炎症性の自己免疫炎症や大腸がんなどの器質的病変を除外します。50歳以下で、便潜血や炎症がないことを確認して、診断を行います。現在は整腸剤や、セロトニンを抑えて腸運動を整える薬、便をバナナウンチになるようにする合成高分子化合物、逆に水分量を高める粘膜に働く薬ルビプロストンなども出て、さらに漢方では便秘型には桂枝加芍薬大黄湯、便秘下痢型には桂枝加芍薬湯などいくつもあります。

いつも疑問であった、客観的診断法についてこの論文ではいくつか紹介していました。

炎症性腸疾患との鑑別には糞便中のcalprotectin測定が有効であるとか、いくつかの胆汁の放射線学的分析やバイオマーカーなども登場しているとのことです。

 この病気の人の、腸内細菌に特徴があります。古細菌やプレボテラが少ない特徴があるようです。日本人の腸内細菌では古細菌やプレボテラが少ないのに似ています。過敏性腸症候群の腸内細菌はどちらかというと繊維質を摂取した形跡のなくなったような腸内細菌になるのでしょうか。それとの関連はわかりませんが、食事療法においては特殊な糖質と線維の調整食が推奨されています。