ハウス先生-bubble | 医療法人社団 こうち医院

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ドクターハウス2-16

自分が気になった単語、言い回し、劇中によく出現するジョークやmetaphorを解釈しつつ、医事考証というパターンです。生来の悪文ですので、簡便してください。

Mid night snack 夜食

Maybe I just wanna make sure you do your fair share around here.

多分 ここであれこれしてもらったら、ルームシェアの料金賄ってるんだって自覚してもらいたいな。

Bee stings  はちさされ

I am obviously going through a rough patch here. 今明らかに困難な局面に遭遇している。

We believe it is highly unlikely that this set of circumstances. 医療チームとしてはこの一連の状況からきっとそうはならないであろうと確信している次第です。

Steppage gait 尖足 foot drop腓骨神経麻痺や長期臥床でなります。

To start with これはただの手始めの徴候で(いまから進行するかも)

粗筋は蜂、ペニシリン、ピーナッツアレルギーの女子高生、アナフィラキシーで病院に車で行く最中に事故を起こし、心臓外傷で心移植の既往?という微妙な設定です。免疫抑制剤投与中もあって半ば家の中で無菌状態隔離(ジョントラボルタ主演のbubble boyとハウス先生からかう)のつもりが、ボーイフレンド訪問時にアナフィラキシー症状発生します。エピペンにて救われたが念のため入院となりました。心不全やギランバレー症候群様のascending paralysis(上行性麻痺)が進行、血漿交換も奏功せず、家族はハウス一行の治療を嫌う。医師を変えるため別病棟に移動中のエレベーターをハウス先生強引に占拠、女性の局所からダニtickを摘出し、事態は急展開、翌日には元気になるという荒唐無稽。女子高生は男子に木登りをさせて窓から招き入れており、その際にダニをもちこんだというライム病の顛末でした。

以前紹介しましたが、ライム病は遠心性紅斑で前述不明熱で有名なQ熱と同じBorrelia族でダニ(tick bite)、ロッキー山紅斑ダニはリケッチア、ロッキーに似たツツガムシ病はダニのリケッチアであるがつつが虫と呼称しダニと一緒にするなと日本の教科書。現在はやりの重症熱性血小板減少症はダニのフラビウイルス感染。ダニ感染でも媒介するものが違います。ちなみに次回はダニつながりで、蚤(flea)の腺ペスト黒水病と短絡的。脚本家もダニの次は蚤と安易です。ドクターハウスは奇病、レア感染症中心の医学ドラマですが、若年者を重篤に描くために、やや無理な設定をさらに重篤に描いています。それと移植が全米基準より容易になされています。移植してまで助かった命をさらに助けようとする姿が描かれます。5-10年の予後かもしれぬが助けるのか?命助けてまで最終病名を知りたいハウス先生の偏執を描きたいのか。所詮ドラマですが、人をみずして病気をみるという一面もプロフェッショナルとしてはありますので。

 

ジョン トラボルタ云々について。ご信心、様々なうわさ、肥満傾向、ご近影顔パッツンツン?。踊れて、善人も悪人も二枚目も三枚目もなんでもできる、器用な役者です。パルプフィクションなんてアカデミー主演か助演でもいいと思います。有名なツイストダンスができる俳優は皆無。サタデーナイトフィーバーの前に映画主演していました。The Boy in the Plastic Bubbleです。先天性の重症免疫不全(SCID)の青年でプラスチックの透明シート内での青春像を描いた劇です。団塊世代のアメリカ人のベスト作品の一つです。同世代の大統領も就任演説でホワイトハウスの閉鎖性をそれに例えたようです。その大統領の役も彼はしていました。そのあとぐらいから宇宙人みたいな役ばかりです。

SCIDはXRでBT細胞両方不全、DiGeorge 症候群(22q11欠損、胸腺低形成によるT細胞性免疫不全、上皮小体は欠損する第3-4鰓弓由来のため低形成となり低カルシウム血症,テタニー)、Wiskott-Aldrich症候群XRで血小板低下の出血傾向とBとT細胞不全、毛細血管拡張性失調症は小脳失調とBT不全、慢性肉芽腫症はXRで好中球不全カタラーゼ陽性の黄色ブドウ球菌感染やアスペルギルス感染が有名、Chediak -Higashi症候群はARで好中球、NK,、キラーTの障害でEBウイルス感染が試験勉強的知識。