Spike mutation pipeline reveals the emergence of a more transmissible form of SARS-CoV-2というロスアラモス国立研究所の論文を読んでみたが、2000以上ある蛋白コードする塩基配列のうち、エンベロープスパイクで大きく変異しそうなところを調べぬいて、各国流行のコロナの塩基配列を比べたようである。ウイルス専門のさらに専門の研究で歯が立たない。類推すると、武漢コロナと欧州コロナに分けられて、4月13日までのデータのようであるが、各国が新規の欧州コロナを克服しつつありというような形になって、新たな変異がないかぎり、海外交流を自由にしすぎない限り、第二波はなさそうになってしまう。コロナの変異株の分類(ジェノタイプ)に定説はない。スパイクの型からS型L型、S形K型G型さらにA型B型C型など、中国の権威筋、京都大学、ケンブリッジ大学と数多分かれている。武漢ウイルスがいくつかに変移しているのは、想像できる。国立感染症研究所4月27日の図表はわかりやすい。説明が少ないので想像しかないが、武漢ウイルスを中心として、系統図がかかれている。武漢より離れた地域に変異株が主流となって流行していることがわかる。大きく3種類、アジア株<西海岸株<欧州株の順に毒性が強そうである。日本には多くアジア株主流で鎖国前の欧州株や東海岸株が現在制御されていることを類推させる。
アジアで患者数が一桁二桁少ないのは武漢ウイルスの直系が多いからであろうし。ヨーロッパや東海岸で大変であったのは、武漢からはなれた場所での突然変異株ではなかろうかとも、かつて皆が推測した通りである。西海岸カリフォルニアは現在患者急増中であるが、二種類いる。クルーズ客船の残党から引き継いだ武漢ウイルスが変異して西海岸株を派生したようである。現在の流行が、ロックダウン解除後の東海岸からの欧州株の参入であることは予想される。さらに蔓延著しい、南米やインドなど人口の多い地域での変異株がまた、新興感染となるかもしれない。先進国が第一波を撃退して、鎖国から開国すると、何種類もの変異株に暴露される。
欧州株暴露によるアジアの第一波は大したことがなかった。ファクターXやBCGによる恩恵があるのか、解析結果の中間報告が欲しい。加州の西海岸株や脅威ともなる南米変異株などがアジア人にどう響くかは不明である。第二波は海外との交流が再開したところから起こるのであろう。海外渡航緩和の情報には注意しようと思う。コロナウイルスのデビュー250日間となる。14日間体内で活動するとして、20世代もたっているがまだ、ヒトの遺伝子の中に組み込まれて共生できるわけもない。長崎大学熱帯医学の山本先生の岩波新書を読んでいるが、麻疹克服まで人類はワクチンという飛び道具があったにせよ、5000年かかったようである。自分はワクチンと薬ができるまで、海外旅行はあきらめることにした。本当は。スペイン語を勉強してスペインの居酒屋に行きたかった。ドイツ語を再勉強してミュンヘンでビールを飲みたかった。フランス語を今度こそはメニューぐらい読めるようになって、無塩バターの効いていないあっさりとした料理と白ワインを堪能したかった。シャンパンとケーキ、コニャックとチーズも楽しみたかった。もう一度ニューヨークに行って、子連れで行けなかった、バーに行ってマティーニを飲みたかった。英国ではジョニ黒の工場に行ってジョニ黒が飲みたかった。