ノーベル賞は予想通り、チェックポイント阻害剤でした。免疫抑制剤で膠原病治療や移植医療が進歩しました。次はこの画期的な免疫賦活剤での腫瘍制御でしょうか。
Smoking cessation, weight change, type2 diabetes, and mortality.
ニューイングランド2018年8/16
よく登場する、全米看護師や医療関係者集団16万人の統計です。禁煙をしたら、その後30年間でどうだったか、体重増加による糖尿や心臓血管に影響はという論文です。喫煙率10%程度の集団です。30年にわたって、最高齢でも70歳ぐらいで、死亡率は非喫煙で0.1%、喫煙でも0.2%しかないのも特徴です。禁煙にて5年後までは体重増加による糖尿病新規発症は増えますが、その後糖尿病の発症は喫煙者より20%少ないことが30年の経過観察で認められます。心臓血管死亡率は頑張って喫煙を継続する人より禁煙15年後までは、半分におさえられますが、その後喫煙者ほどではないですが効用は70%しかなくなります。喫煙の害はやめて30年後でも復活して心臓血管病に発展するというグラフでした。少しわからないのは、観察から30年喫煙継続と全く吸ったことのない人との生存率の差が常に一定(喫煙 1に対して常に吸ったことのない人が0.38一定)が前提になっていました。死亡率云々は置いておいて、禁煙の体重増加で糖尿病にはならないという結果を覚えておきます。