ぽっちゃり系論文二つです。
Chronic Low-Calorie Sweetener Use and Risk of Abdominal Obesity among Older Adults: A Cohort Study PLOS one 2016年11月23日
加齢研究所 バルチモアにある国立機関から、玉石混交のプロスワンですが、国立機関の論文なので読んでみました。28年の追跡調査で甘味料を使うと体重やウエストがどうなったのかという論文です。1400人男女で半分がダイエットソーダのチーム、半分が本物志向チームでした。ダイエットソーダ組はもともとぽっちゃり系でしたが28年後も同様の結果かそれ以上に体重増加中のグラフありました。時々使う人とずっと使う人でも甘味料使用者は太り続ける傾向がみなぎっていました。甘味料使用者には当然糖尿病も多いという結果でした。もともとぽっちゃりが気になって甘味料をつかって、習慣になっていったのでしょう。考察では大脳の報酬機構が障害を受けるとかいっていました。甘さにたいする閾値が障害され、味の濃いものを食べて、太らない甘いソーダをのむとどんどん、ベルトがきつくなるという論文でした。
A Randomized Trial of Sugar-Sweetened Beverages and Adolescent Body Weight
2012年ニューイングランド 9月21日
今度はボストン子供病院の論文です。760人の我こそはぽっちゃりという高校生760人あつめて、結局200人にしか実現しませんでしたが、甘いジュース禁止チーム(甘味料は可)と甘いもの食べてOKチーム100人対抗戦で2年間色々比較。結論はBMI30あたりの人に飲み物でのカロリーを制限しても、ほとんど変化がなく、太ったままでした。摂取カロリーは明らかに甘いものOKチームは高いのですが、体重が増えすぎるということはなかったわけです。ただし白人高校生はダイエットソーダと通常ソーダで肥満傾向は2年間で改善ありませんでしたが、ヒスパニック系高校生は明らかにジュース制限で体重減、ジュースOKで体重急増というethnicityに差があったようです。いずれにしても甘いと感じることに快感を覚えるのが人の常ですが、水分補給時に甘味をとると、総カロリーが増えてくるのです。さらに水を飲んでも体重が増えるのが巨大な人の特徴です。飲み物でカロリーとらなくても、普通に食べていたら巨大な体重が維持されるだけなのでしょう。