NEJM今週 2017 1217~ anacetrapibという毎日の注射剤と高容量スタチンで心血管合併症有意減少とのこと15000×2の二重盲検4年の結果で統計的有意差がでたとのこと(シニカルですが10%程度の差がとっても下がっているのかどうか)、LDLを77mg/dl以下か総コレステロール155以下に下げた3万人を探すのもすごい、英国の研究でした。Cholesteryl ester transfer protein(CETP)を阻害する薬で、読んだ印象では心血管病(脳梗塞も心筋梗塞も入っている)の二次予防に良いと思われる。VLDL→LDLを速やかに引き起こし、LDL→HDLに変化させるという働きで、中性脂肪血症のVLDL上昇例にも効果がありそうで、気に入りました。
日本で発売されているPCSK9阻害剤は家族性高脂血症に最適であるが、LDLだけ下げるので適応が今のところ限定的です、NEJM 2017 1713~にもありました28000人データでLDLを良く下げたことまで証明していました。