相変わらず、USMLEのカプラン社のオンライン問題集を解いています(2万円)。実際の患者さんが来院するような設定の問題です。全部で2000問で、今のところ、半分ぐらいとりあえず解いています。基礎的内容が多すぎて、将来に役立つかというと、そうでもなさそうです。ブラジル人とくればシャーガス病、アフリカ人とくれば溶血性貧血の発作、ナイフ損傷問題、クラミジア関係、エイズ、昏睡ホームレス関係など国情を反映したお約束問題などは、かなり即答できるようにはなりました。医療安全や精神衛生などは興味をもって勉強していますが、専攻科目でもないしお国柄の違いで、正解は今のところ望めません。いわんとする病名や”教科書のここに書いてあった”はわかるのですが、がん遺伝子の染色体番号、肉腫の転座、細菌やウイルスのジェネティックスなどは、フォトメモリーなど持ち合わせておらず、間違え続けています。高校ですでに、多種の”旧セカンドメッセンジャー”を学び、DNAからタンパク質を作ることを学んでいる、理系の現代青年たちにはかなわないでしょう。ただし外科あがりなので、妙にマクロ解剖には詳しく、助かっています。合格は192/280問とのことです。本を見たら概ね正解できるようになりましたが、時間制限の真剣勝負ではあと20問ぐらい足りません。世界中の若者が、米国で名医になろうと、この問題集を解いているとおもうと、背筋がピンとしてきます。叔父さんもすこし気合を入れて、step1あと目標3000問(3万円と値が張るのですが他の会社のも含める)頑張ってみます。別に、実際に試験を受けるわけではないので、気楽に楽しんでいます。並行して実臨床に近いステップ2も4000問やってみます。電車の中、待ち時間、診療の合間など、いつも画面の中には問題を抱えた患者さんがいるので、医者冥利につきます。自己満足の勉強の近況。
勉強の近況-その2