カテーテル弁手術の明暗
ニューイングランドに二つ連続してありました。
Percutaneous repair or medical treatment for secondary mitral regurgitation.
2018 8/27
フランスから中心逆流の二次性僧帽弁逆流、日常生活に困る人300人、半数近くが心筋梗塞後とか重症者でした。150人ずつでカテーテル双口クリップ手術と非手術で1年経過観察。カテーテルでの合併症は20人(穴開けたり、外れたり、ショックになったり)、双方半数が1年以内に亡くなる、手術した分死期を早めた、薬だけの方がむしろいいのかという結果でした。シリアスなデーターです。
Transcatheter mitral valve repair in patients with heart failure.
全米ドリームチームによる2018 9/23
600人の心不全患者で、心筋梗塞後や高血圧や心房細動によっての二次性僧帽弁逆流。心不全の程度はフランスと変わりません。心臓の大きさ、心不全ホルモンのデータ、日常生活で症状が出る人は同じように半数以上の集団です。2年たって薬だけの人でフランスと同じように半数死亡、双口クリップでは30%の死亡で済みました。
米仏の差はなんだったのか、フランスでは21人/150人がデバイス挿入時に事故があったようです。アメリカは96%大成功としています。初回の植え込み時の失敗が、明暗を分けたといえます。簡単な操作で熟練を要さないために、医療デバイスがあるべきだと思います。これから、外科医の技量をデバイス、ロボットが代替してゆきます。ゲーム感覚で行えるために、とっつきやすいとおもいますが、ゲームでも練習しないと必勝技は習得できないので、device操作そのものに対する練習デバイスもメーカーは必ず作る必要があります。FFなどのRPGでもいろいろな必殺技を練習するコーナーで練習して、実際の討伐クエスト現場に行くぐらいですから。