ハロゲン系の消毒剤まとめ
ハロゲンそのものは、強力な酸化剤で、消毒はおろか、蛋白と反応すると、大爆発するので混ぜると危険です。薄めると、PHが人の皮膚粘膜向きになって、きます。薄めると、オキソ酸というような状態で、アルコール系消毒剤のように細胞の膜を破壊せずに、細胞の壁を浸透できるようになります。
昨日は塩素系の消毒剤の作用機序について、講釈しました。細菌の撃退機序については、抗オキシダーゼ効果による、細菌自らの活性酸素による自刃をねらったものです。さすれば、嫌気性菌はいかにして、やっつけるか、ウイルスがどうしてやっつけられるのか、これに関しては、同じハロゲンのヨウ素系のイソジンについて勉強して、わかりました。細胞内のリボゾームからのタンパク合成を阻害するのが結論です。ヨウ素にしても塩素にしても、世界の医療で公認される殺菌剤ですが、病原体に侵入して病原体そのものの活性酸素による自刃を期待するのと、病原体内での蛋白増殖を防ぐという二つのメカニズムがあるということになります。すなわちハイターもイソジンも、即効性は全くないということになります。芽胞のある破傷風などは、よっぽどつけ置かないと効果がないことは、医療系資格の試験にでます。塩素系は皮膚粘膜には厳しい素材です。同じハロゲンである、ヨウ素系のイソジンは一応、粘膜や皮膚の手術で使用します。亀頭や鼻腔や口腔の手術でも使えます。日本化学療法学会では2003年9月号でSARSがらみでの実験在りました。マウスコロナ一杯の培地に、7%イソジンガーグル、手術で使うイソジン石鹸、イソジンパーム(0.5%とアルコール)、濃度様々で、5秒10秒30秒と反応させて、硫黄アルコール(ハイポアルコール)で速攻中和。ウイルス量をみました。ほぼ全滅を確認。すなわち、イソジン関係のものは、うがい薬程度でも、塗って30秒待てばコロナは消失、その後イソジン臭いのが嫌な人は、水で30秒洗えば、心臓外科手術に参加できるぐらい、細菌もウイルスも消滅していることになります。速攻で細菌やウイルスを撃退する(破傷風菌を除く)アルコール消毒が出荷停止なので、イソジンでも安全です。ドアノブも黄色くなりますが、30秒待って乾拭きすればいいと思います。イソジンアレルギーの人もいるので、万能ではありません。目に入っても、塩素よりは安全です。