プレコロナ ポストコロナ
大空襲のときは、爆撃機をみたら、それを目標に逃げられたが、コロナは逃げられない。97歳のしゃきっとしすぎの老女が、生きてきてこんな怖い思いをしたことがない、と目頭を熱くしていました。生き抜いてきたお年寄りにこんな思いをさせて、コロナは人類に斬新な問いかけをしている、コロナ禍は人類史の大きな分水嶺なのかと幻想しつつ、いつもの薬を処方しました。目に見えぬ恐怖。グローバリゼーション、人工知能、VR、高齢化。前提として、疫病の克服と飢餓の克服があったからこその造語です。IT難民などと高齢者を見下して、若い現代人が堂々と用いていた、ポストコロナ(コロナ後)となっては空しい用語になりました。現代科学や経済学は、ただの風邪すら制御できず、生活も経済も大変です。日本は来るべき欧州強毒コロナに対して自粛ムードが緩んでいるようです。欧州で疫病は猖獗を極めています、飢餓は今のところないようです。今後、治療薬がでるまで、isolation, quarantine and slow downで閉鎖した地域の集団免疫獲得まで、いつまで続くか。コロナ終わっても、また数年後、何かのウイルスがまた起こります。飛行機で24時間以内に、温暖化している南極も含めて、全世界にウイルスは運ばれますので、また同じことが起こります。トランプ景気、アベノミクス、中国の成長も2か月で、潤った蜜はコロナに吸い尽くされました。アメリカや中国は国力あるから、すぐに復活して、勃興凋落を繰り返せます。
ペストの克服がヨーロッパの社会インフラや宗教や政治を洗練しました。ポストコロナでも滅菌環境都市計画、あらゆるウイルスがもつ共通部分に効くワクチン(ビルゲイツが資金を出しています)、人と人が接しなくても満足できる脳科学に基づいたVR技術がでてくれば、安心できるでしょうか。
消毒しすぎたり抗生剤使いすぎると妙齢の女性でもインキン、たむしやカンジダがわきます。過剰に病原体を排除しワクチンで病気を除去すると、逆に自分と共存し防衛してくれている常在菌に逆襲されたりして、わけわからなくなります。動物のDNAの中には数々のウイルスの遺伝情報が組み込まれています。感染と克服を繰り返して、レトロウイルスなどが遺伝子を記念に入れてくれたのです。これがうまく作用して、人類は地球の覇者になったのです。ヒトだけウイルスの遺伝情報がなくなると、何万年後は猿の惑星になるかどうかは、ハリウッド映画にまかせましょう。
VRでスポーツ実体験も漫才のネタになります。ちょっと痛いボクシングファイトクラブをして翌日目の周りを青くしてテレワークで炎上(笑)とか、打感のあるテニスで理論上はジョコビッチに勝っているけど階下の住人からうるさいと通報、臨場感のあるラグビーで誤って窓にタックルして転落、グーグルマップでポケモンゴーを自宅のランニングマシ-ンで今日はパリの街角、明日はニューヨーク、マチュピチュはポケストップ少ねー。男女のデートも世界中を舞台にVR、詳細はウエストワールドとかトータルリコールなどの映画に委ねます。映画になるからには理由があります、快楽を人工的に得ようとしたり、悪い記憶を無理やり扁桃体を操作して除去すると劇的な弊害が出ることに妙があるからです。