Randomized trial of peanut consumption in infants at risk for penut allegy ニューイングランド2015年2月26日号
英国の研究です。530人の4か月から11か月の赤ちゃんでピーナッツで蕁麻疹の出る赤ちゃんを対象。ピーナッツを少量から頻回に取らせた群とそうでない群とで5歳の時点でピーナッツチャレンジさせました。ピーナッツアレルギーは摂取群では2%に対して摂取させなかった場合は14%にアレルギーを認めました。何もしなくても八割はピーナッツアレルギー自然に克服していました。5歳の時点で脱感作させても90%はピーナッツアレルギーから解放されるようです。5-6年の研究で入院を要するのは数例あったようですが、死亡事故はありませんでした。感作成立とともにIgG4が増えるようです。これが多い病気で難病指定のものがあって悪い奴かと思いましたが、ピーナッツアレルギーにおいては反応するIgGのサブクラスのIgG4が増えるということが、アレルギー克服のカギのようです。特異的な善なるIgG4の上昇にて、アレルギーを助長する好塩基球の動きをけん制すると考察に書いてありました。ピーナッツアレルギーを克服しても、特異的IgEは高いようですが、IgG4も上昇していれば安全ということのようで、日本でも特異的IgG4の検査ができるようになればいいです。