ハリソン別冊感染症から

リネゾリド問題によく出てきました。20年ぶりの抗菌剤、バンコマイシン耐性腸球菌やブドウ球菌に使用するようにと解説していました。細菌などのprokaryoteリボゾームサブユニットは30s+50s=70sの50sをブロックとクラリスロマイシンみたいな弱弱しいメカニズムであるが効くようである。人は40s+60s=80s、弱いモノアミン酸化酵素阻害あるためセロトニン症候群注意とありました。その際には前述のようにペリアクチン、インデラル、リボトリールを使用するようです。またquinupristin-delfopristinも使用することがあると書いてありました。また耐性菌ができるでしょうが。MRSAもserotype分けされているようですが、治療薬はなかなか追いつきません。

基本事項ですが、忘れていたので自分のために書き留めておきます。球菌staphylococciはcatalase positive、連鎖球菌streptococciはcatalase negative、H2O2分解できるか否か。ブドウ球菌はcoaglase positiveで凝血塊の中で生きられるということで血種の多い心臓血管手術後や整形外科手術後はどうしても問題になるというわけだったのですね。現場では考えませんでしたが。表皮ブドウ球菌はcoaglase negativeです。グラム陰性菌はlactose fermentation 陰性 乳酸発酵陰性。緑膿菌はoxidase positive 水素から水を作り出す酵素腸内細菌と緑膿菌との鑑別に使用。へリコはurease 陽性。