ハリソン別冊循環器
感染症と違ってかなり正解するので安心しました。日本の教科書にない切り口もあります。
Pulsus paradoxus 奇脈は吸気時に15mmHg以上の血圧低下をさして収縮性心膜炎や心タンポナーデに特徴的です。鎧心といいますがwater bottle shapeと表現、吸気時は胸腔内圧増大にて、心内に血液が大量注入されますが、左室も右室も鎧ではじかれて逆に血圧が下がる。Kussmaul兆候も吸気時頚静脈は虚脱してしかるべきであるが、右室からはじかれ頚静脈が逆に膨らむ。心タンポナーデと鎧心の鑑別は右室にむりやり負荷をかけた場合、鎧心では右室硬く反応しない、しかしタンポでは右室はぐにゃぐにゃで前負荷に反応して膨らむ、即ちKussmaulはタンポでは軽いということになります。また右室が膨らんでしまうと、左室を圧迫して、左室容量が下がり血圧も下がるため奇脈は誇張されると説明してありました。タンポナーデ時穿刺まで大量輸液をしますが、血圧が逆に下がることもあることを示唆していました。これらの左室と右室の関係をinterventricular dependenceとかっこよく表現していました。経静脈は双方III音(心房収縮音)と深いY谷
心房細動では第4音(心室拡張音)まれ、完全左脚ブロックII音奇異性分裂とか忘れてました。右脚ブロックではスプリットがしっかり聞こえるのは日々の診療で聞いています。