ナッツは30グラム

 以下豆類の話ですが、ご老人や乳幼児で、誤嚥すると、摘出困難となり、致命的になることがありますので、最大限の注意をしてください。空中に放り投げて食べる姿など子供の前でやらないでください。またワーファリンとビタミンEは血小板凝集抑制や凝固系における干渉作用がありますので、ビタミンEとワーファリンは禁忌であるとハリソン内科学に書いてありました。

 ナッツ食べたら、なんで心血管病や癌まで抑制するデータが得られるのか。まずnutsという言い方は、日本では“豆”となります。豆には、地上の木に生える、アーモンド、地べたに育成する落花生があります。アーモンドとピーナッツをnutsというわけです。その栄養素で体に良さそうなものは、100gで600カロリーという高カロリー性で不飽和脂肪酸が豊富なことです、油が常温で固まらないので血栓にならないだろうということです。それとビタミンE含有ということになります。ビタミンEは大豆にもふくまれていますが、γトコフェロールの形で生物活性は低いとのことです。大豆にはイソフラボンというフラボノイドも有名ですが、女性ホルモン類似活性で骨粗しょう症予防の処方薬あります。大豆ですのでカロリー低めで日本人の豆といえば大豆ですが、地中海料理式健康法内のnutsの仲間には入っていませんで豆油として別に摂取せよとのことです。αトコフェロールは、生物活性高く、脂肪吸収→リンパ管→胸管→静脈角→肝臓→VLDLコレステロール(悪玉の子供)→悪玉コレステロール→血管→組織内細胞という道のりで細胞内に吸収されます。

 ミトコンドリアで酸素もやしてエネルギーを作ったりして毎日出ている、猛毒の活性酸素に対抗するものの一つに、αトコフェロールがあります。脂溶性ビタミンゆえに疎水性部位で抗酸化活動、水溶性ビタミンCも抗酸化物質ですがこれは細胞内の水気の多い場所で活躍します。ビタミンEと同じような形をしているのがポリフェノールで赤ワインのレスベラトロール、チョコのカテキンなどの似たようなフェノールを持っているのでポリフェノールといいます。人間が作れる抗酸化装置は各細胞内にあるグルタチオンと、痛い痛い痛風で有名な尿酸です。グルタチオンを猛毒除去に使わずアルコールや鎮痛剤の後始末にばかり使うと、いざというときに活性酸素除去ができなくなるため肝硬変などになるわけです。アメリカでは脳梗塞急性期に尿酸を投与する研究があります。

 活性酸素をコントロールする物質を投与することで、肌から脳から心臓から血管から老化や癌化を防ぐとネズミの研究で知られています。癌になるまでナッツを投与するような、活性酸素の人体実験はできませんから、今まで紹介したような、米国看護師さん研究やポッチャリ系スペイン人研究やイスラエルtakobeya研究などとして、疫学的に確かめたのです。

 まとめるとナッツは不飽和脂肪酸という脂肪酸としては比較的許せるものと 活性型ビタミンEが豊富だから30グラムぐらいの200カロリーぐらいを、①あぶってアフラトキシンなどのカビからの毒を殺して、②肝臓壊すほどつまみながら酒を飲みすぎず③太るほどチョコ菓子として食べすぎず④塩バタピーとして塩分取りすぎず ⑤ときどき種子の被膜なども生でたべたりするとポリフェノールが倍増 などの関門を潜り抜けたらもしかしたら、延命作用があるかもしれないということです。ナッツ30グラム食べるのも大変です。