タウリン

Taurine, energy drinks, and neuroendocrine effects

クリーブランド病院雑誌2016年12月

タウリンはカルボキシル基がなく、Sが入っているアミノ酸の亜種ですが、タンパク質構成に関与しません。人間の腸内細菌で産生可能で、別に外部からとる必要は本来ないのですが、薬用栄養ドリンクの定番です。自己産生分もドリンクも、タウリンそのものは腸と肝臓を行ったり来たりして、肝臓から全身を回って、いらないと尿に排泄されます。猫が魚ばかり食べるのは、タウリンが産生できないからです。イカタコに豊富です。Gamma-aminobutyric acid(GABA)やグリシン受容体に親和性があるていどあって、少しうっとりさせる効果があります。FDAがみとめているのは、抗アルツハイマー効果とアルコール障害に有効とされています。過剰症はなく、タウリン摂取での事故もないため、いろいろな方面で効用があるように思われています。ミトコンドリア機能を改善するとかで運動、成長、男女ともに回春の効果が期待されています。海外ではレッドブルなどのカフェインドリンクの中に、カフェインのconsを糊塗するためか、対で入っていることがあります。イスラム 砂漠地域 に派兵される未成年兵の、眠気防止、禁酒、滋養水分補給に大量消費されているようです。ちなみにベトナム戦争で、メンソールのたばこを公的に軍部が推奨した理由は、兵隊の欲求をおさえるためと巷間うわさされました。日本の赤牛ドリンクは、なぜかタウリン禁止でアルギニンにしています。日本製のタウリンのドリンクは有名なファイト一発でしょうか。今度カフェインがどのように、ご老人に影響するか要注意ですが、グループホームのご老人に効果を確かめてみます。