医学生のほとんどが、数学好きのため暗記の少ない物理化学で受験したと言うでしょう。生物学には植物の項目が多く入っているし、暗記も多いし、計算問題にすれば難問珍問クイズみたいな世界になるため、点数がとりにくく敬遠されます。40年前自分らの時代から現在の受験生にも、綿々と、植物のことは人体を扱う医学部では要らなくない?という風潮があります。半世紀以上にわたる不変の受験制度、化学や物理領域の複雑化や難化などで医学を志す者が、受験期に生物を学ぶ機会はありません。コロナの時代になって、自分は気づきました。感染症を引き起こす細菌やコロナは、植物と同じRNAを持っています。植物に効く薬を見つけ作らなくては、感染症を退治できなくない?医者になってしばらくして、博士号を取ろうということで、初めて、ラットなり大腸菌なりの生物学を、一念発起勉強し始める医者が多いという事実をどう解釈したらいいでしょうか。
ワクチンをうつということが独り歩きしています。マスコミも評論家も政治家もゲームチェンジャーだとか横文字をつかって、希望は与えます。某社のワクチンが65歳以上の適応がないということで、マイナス80度のワクチンが当初の主流になります。FDAに公認された薬品ではなく、アメリカ政府の緊急使用許可(EUA)のレベルのものです。日本での許可が得られたら、異例の出来事になります。物流させるのに大変なワクチンです。各国いくらで仕入れたかどうかは、情報機関が承知していることでしょう。日本はPCRの試薬購入では法外な値段で引き受けたため、一人当たり保険単価14000円という規格外です。保険組合はその7割を負担するため、来年とか再来年の保険料引き上げか自己負担割合引き上げがこわい。
ベルギー工場のものを日本に送るということです、EU各国も欲しいので、輸送途中で何となくモブの力などで東欧などに流れたりしても、極東の国では監視の目もなくどうしようもありません。F社のホームページには大包装にはGPSと温度センサーがついてあって行く末を監視しているということですが、親切にしてもらえるか。中世より武器でも麻薬でも取引をして算術に長けたベルギーです。欧州を舞台に情報機関と政商とマフィアの暗躍するスパイ小説をたくさん読んだ自分には、一波乱あるようにおもえてなりません。
ここからの話は、ロスがでても問題にしないでね、ということです。毎年何千万本のインフルワクチンが廃棄されています。ワクチンというものはそもそも数物ではなく、危機に備えて潤沢に準備するのでロスは当たり前であるということを忘れないようにしましょう。日本に空輸されました。マイナス80度の大梱包のトレーラーから全国に小分け出荷します。数日のうちに某区の保健所の冷凍庫に保管できました。初めての作業環境です、落として割れたり、冷凍庫が壊れることがあっても、その責任を追及しないでね。ここから更に解凍小分けをして、通常冷蔵庫で保管しつつ、5日以内に使用を計ります。接種場所では開封5-6時間で肩の筋肉注射。艱難辛苦を乗り越えて最下流に到達。ここでまた、大問題です。6の倍数の人数の原則です。一本から6人分とれます、これを5-6時間以内に消費する。きっちり6の倍数で予約して指定時刻に参集できて、体調も良くて、アレルギー事故もなく、きっちりできるかどうかです。一人や二人が寝坊したり、鼻かぜだったり、できないこともありそうです。アナフィラキシー対策も必要で、蘇生技術のある接種場所が必須と自分は思いますが。貴重なのだから一人分でも無駄にしてはいけないというのは当然ですが、国なり自治体がこれを是としないようにしてもらいたいです。現実的には、24人一日で計画しても、必ず2名ぐらいは何らかの支障でうてなくなることはよくあります。潤沢にあるからロスが出ても大丈夫。安全に全国民に打てるぐらいあるから心配ないと、打つ側も打たれる側も準備する人達にも安心なコメントが国家から欲しいですね。例の夏のイベントはやめて、16歳以上に広くワクチンを打って、もっと頻回にPCRを国主導で廉価に行い、年末までには、ゼロコロナ国家をめざします。こうスーッと言えないもんですかね。