コロナ随想ーワクチン雑感

 練馬区モデルといいつつも沈黙の中野区に、10日間ほど越された感があります。とりあえずファイザーワクチン開始。コロナPCRは他の区よりも先行大量にできたようなので引き分けでしょうか。勝ち負けではなく、コロナにもワクチンにも色ついていないので、検査もワクチンも地下鉄のように相互乗り入れを緒戦から計画しておきましょうか。中野区のかかりつけの患者さんのクーポンをみると、他の区での接種は人に言うに憚る特段の事情がない限り行えないと、判断されやすいです。10年の付き合いの中野区の患者さんは、なんで こうち医院で5月末に打てなかったのかという人もいれば、6月1日から打てるから待って打った患者さんなど、様々でした。我慢して10日間でも待ってこうち医院で打ってくれた中野区の患者さんを私は愛しいです。

 受診券がないと打てないもやめましょうよ。7月23日から五輪するぞ、観客もいれるぞなら、7月7日までに二回の接種を行いましょうと、大臣が言えば一挙に、ワクチン接種率が加速します。3000円ぐらいのデポジットをはらって、あとは個別に気長に回収してもらえばいいと思います。接種をする医療機関が信用されていないのでしょうか。

“ワクチンを大量にベルギーから空輸して来たぞほれ急げ、でも、一瓶から6人前を厳守、余らせるな”

これはきつい、 

“急いで的確に打て、ただしできるだけ1本丸まるの廃棄のないように”   程度にしましょう。

電源を喪失したりして、何本腐らせてもドンマイ。すぐに補充する体制を作らないと、失敗があっても黙ってることがおきます。新鮮なワクチンを確実に一人一人には医療の原則。そもそも一番必要であった冬季にワクチンを普及できなかったことを、後世にわたって記憶しておく必要があります。ワクチン開発とか感染病床数とか医師数とか看護師数とか軍隊は、100年兵を養うのはこの日のためという、国際的に認知されている概念大事。安全保障と医療は同じ範疇で考えて、大赤字であってしかるべきものです。

ワクチンの予約殺到より、6の倍数で予約をとって余らないようにするのに腐心しています。アナフィラキシーがこわいから段階的に接種券を発行しますという説明も、医療の玄人には効きません。1万人に一人ショックの起きるワクチンはそもそも平時には認可されません。緊急使用の品を、まずは医療人から試して老人に施行したのですから.

ワクチン接種率は必ずあがります。7月中には1回は接種した人が40%になると思います。ですが、皆さんも予想できるように、緊急事態解除、飲み屋で乾杯解除、五輪で世界中の人が来て中途半端に盛り上がると、その付けは自明です。夏の終わりには悠久の大地からの変異株が蔓延することは容易に予想できます。困った。