現在英国やドイツで流行している変異株は、英国製のものとインド製が共存するインド株とは別の遺伝情報です。日本でのインド株による第5波のようなものを、遅れて今の欧米が直面しているわけではなく、インド株改が欧米人に新たに感染しなおしています。現在、激減した日本の感染株はインド株が日本人の体内で変遷して弱毒した、へたれ日本株と考えていいのでしょうか。ウイルスの変異形態と感染状況の変数を分析しても、感染者が少なすぎて弱毒性を証明できないのです。国産のワクチンも国産の内服薬も、感染者が少なすぎて、データがとれないで困っていると聞いています。どうすればいいか、従来の感染者中心のPCR調査とそのつまみ食いゲノム解析では、いかんのではないですか。抗体検査です。集団で抗体検査をワクチンでも増える表面抗原だけでなく、感染者に増える中心核に対する抗体をたくさん行ってもらいたい。症状ないのにいつの間にかかかっていた人などが浮かび上がります。いつの間にか感染抗体陽性が、現在の日本にはたくさんいるのであれば僥倖です。いたとしたら、3回目ワクチン普及で、日本の集団免疫は強靭なものになるでしょう。もしいつの間にか感染はなくて、単に感染能力のない へたれ日本株 ということになれば、話は別です。人流がふえて、欧米の人が仕事で往来してコロナを日本に持ち込むと、インフルと相まっての第六波成立が濃厚です。今から2か月のうちに、欧米のようになるか、日本に神風が吹くのか決まる瀬戸際です。こうち医院は、新たにベッドも入る高性能陰圧ブースを買いました。院内で抗体カクテルなどの点滴が行えるようにしました。今のところ無床開業医が抗体カクテルを院内で行うことは、なぜか厚労省は認可していません。在宅医が往診先で、鴨居の釘かなんかに点滴をつって、江戸時代の町医者のように正座し枕頭にすわって、防護服を着たまま小一時間観察するんなら抗体カクテルしていいよと、いうのが国の推奨です。第6波きたら、抗体カクテルや承認されるコロナ治療薬をめぐって、なんとも不細工な事態が懸念されます。
コロナ激減