クリーブランドの心房細動成績

Cleveland clinic journal 2018年10月号

Ablation of atrial fibrillation: Facts for the referring physician.

心房細動は日本でも数百万人、一過性のものにしてもパーマネントなものにしてもいらっしゃると思います。基本的にリズムが早くてドキドキする症状、リズムが遅すぎて失神したりする症状、一番こわいのが年間5%から10%に起こるでっかい脳梗塞塞栓症です。

不整脈の薬と血液サラサラでまず、命にかかわる出来事は投薬翌日から解消されます。

しかし若い人で今から何十年間も、転んで頭をうったり、激しいスポーツ禁止にされたりするのは大変なので、不整脈のもとである、左心房の肺静脈近傍をカテーテルで焼却したり凍らせたりして不正な電線を遮断する方法が確立されて、クリーブランドの先生が解説していました。大腿静脈からカテーテルを数本入れて、左心房と左心室の間の中隔を人為的に穿孔させて、左心房内を上手にマッピングして、これが心房細動の根源ということをたしかめて、焼いたり凍らせたりするデバイスを用います。カテーテル先端にエコーを付けて、安全に中隔穿孔させることもできるようです。全行程3-6時間、心臓に穴あいたり、穿刺部位の血腫など、数%のリスクあります。成功率は80%前後とクリーブランドは控えめでした。また長期に不整脈が見当たらなくなる可能性も80%という答えでした。