新たなWHO銘柄のオミクロン株出現しました。コロナの基本形ゲノムからまる二年で60世代も人類の体内で変幻進化しました(14日間、人の体内にいると想定して、単純に二年強800日÷14日と短絡的で専門的ではありません)。コロナ発祥当初からある、netstrainというコロナゲノムのオープンデータを見ただけですが、一見すると1000種類の亜種があって、いまだ感染力を一定に保って継代中です。その中で、感染力や死亡率から、懸念したり注目したり警戒しなければいけない株15種類をWHO銘柄として公開しているのです。WHOはギリシアアルファベットを使用しました。26文字程度で事足りるという楽天的発想です。順番に(アルファベティカリーに)つけていないので、すでにゼットは使われています。英国系のB.1.1.529という命名法よりは一般受けします。ギリシア文字にしたのはギリシア文字の名前のお国柄が少ないからです。アルファベットでは世界中の人の名前の読み方に使用されて、頭文字だけで学校や社会でいじめにあう人がでるからでしょう。懸念される変異株=VOC (Variants of Concern) αが英国発、βが南アフリカ発、日本第5波でひどい目にあったのがインド由来のΔデルタ株です。その他注目株や監視株など、格下扱いも10種類ぐらいあって、ペルーのラムダ株λなど一時話題になりましたが、地域限定で終わっています。しかし南アフリカ限定のまだ序二段のオミクロンがなぜ、横綱変異株として、WHO公認のギリシア文字オミクロンを割り当てられたか?デルタ株とゲノムを比べてみました。スパイク蛋白の変異がデルタ株が5個ぐらいでしたが、オミクロンは30個以上の変異です。人の粘膜に引っ付くスパイクの変異が多すぎるとウイルスとして機能せず自壊するはずなのに、別のウイルスほどスパイクがかわっても強い感染力があるので、アラームがなったのです。ネーチャーではheavily mutatedと酷く変異したウイルスとして、警鐘の記事を載せていました。香港では隔離中の旅行者が、ホテルの廊下を挟んで反対側の部屋の人が感染させたとされます。韓国は感染者増加していますが、オミクロンが一匹入ってきたら、1か月でオミクロンに席巻されるでしょう。今世界で再燃している株はデルタであることを、英国の厚労省のデータで確認しています。オミクロンはまだ欧米では広まっていませんが、今後どうなるか。
自分の抗体価は毎月はかっていますが、6か月たって最盛期の六分の一までおちています。理論的にはウイルスのスパイク一つに我が抗体がとりつくだけで、ウイルスが絶命するわけです。しかしながら、オミクロンがスパイクを別者にかえていたとしたら、わずかに残っている我が抗体をもってしても太刀打ち不可能ということになります。日本の防疫は厚労省データでは毎日水際で入国4000人にPCRして4人の陽性者を検出していることになっています。外来者が増えていくとPCRすり抜けの確立増えます。英国やドイツの人を3日間隔離で入れているようですが、その中からオミクロンが東京に入ってきたら、大変なことになります。第6波は、もしかしたら、とても大変なことになるかもしれません。ウイルスの中身を撃退する治療薬がないと戦えません。表面スパイクを攻撃目標とする、ワクチンや抗体カクテルは効かないことが予想されるからです。3回目のワクチンを早急に、医療従事者、救急隊員、マスクのできない老人や障碍のある人に今年中に打ちたいが、制度上そうは簡単にはいかないのです。