ハリソン別冊感染症から、犬猫人の口の中のばい菌など
口腔内細菌 ネコは Pasteurella multicoda, 犬はcapnocytophaga canimorsusがcolonization しており、咬まれると問題となる。抗生剤はオーグメンチンを使用しています。人はHACEKが有名な抜歯後の心内膜炎起因菌です。グラム陰性菌 haemophilus actinobacillus canimorsus, eikenella, kingella spp、以上すべてグラム陰性菌でした。
耐性のない腸球菌性の心内膜炎はアンピシリンとゲンタマイシンという壁破壊細胞内静菌という常套手段を強調していました。
リステリアはグラム陽性桿菌でカタラーゼ陽性菌ですが、チーズ、生ハム、冷蔵庫で生きるようです、ピクニックでのオープンサンドでなるようです。
破傷風はコウモリが媒介するので注意とありました。アメリカでも毎年50人なるとか。メトロニダゾールとペニシリン併用しつつ、テタノブリンでしょう。20年以上前ですが2名破傷風患者さんにかかわってます、2名とも出産直後の方でした。牙関緊急、痙笑、後弓反張、光刺激禁忌など体感しました。暗室内人工呼吸管理で吸入麻酔を併用して深麻酔状態で管理した記憶があります。飼い犬に咬まれた方を多く診てますが、時々破傷風ワクチンを拒否する方います。現在の日本では大丈夫でしょうか、散歩すれば犬ですから嫌気性菌との接触毎日あるわけです。最終のDTワクチンから10年で抗体価少なくなりますので、二十歳以上で気になる傷には、破傷風トキソイドワクチンを打ちましょうか。年間日本でも20人発症という報告あります。