最近は食にまつわる研究を様々な論文からピックしています。ランセットやニューイングランドやJAMAにたくさんあります。糖質制限、減塩、チョコ、コーヒーなどを結語にこだわらず図表から読み取れる矛盾点や参考所見を解釈しました、明日からの診療に備えて。その一部の作文をピックしました。新年は5日仕事始めから再開します。
Worldwide trends in diabetes since 1980: a pooled analysis of 751 population-based studies with 4·4 million participants. 2016 4/6ランセット 1980年は男性4.3%から2014年には9%にあがった。女性は5%から7.9%にあがった。高齢化の要素で患者増加、五穀が行き渡り炭水化物に不足しなくなった発展途上国での増加、ストレス多いのか欧州における女性患者の増加が目立つ。近い将来先進国で日本だけは炭水化物ばなれ、人口減少高齢化が深刻でなのか?新規糖尿すら減少するとランセットでは予想。
Population health and regional variations of disease burden in Japan, 1990–2015: a systematic subnational analysis for the Global Burden of Disease Study 2015
ランセット2017年7月19日 世界公式最新の日本県別余命調査、抜群が滋賀県、全疾病において重症化なし医師数少な目地域なのに、理由不明。
Weight Loss with a Low-Carbohydrate, Mediterranean or Low-Fat Diet
ニューイングランド2008年6月17日 イスラエルで集団生活キブツでの地中海式食事の研究、減量法あまたあるが地中海式は現実的で糖尿病、脂質環境改善、しかしパスタ少量エクストラバージンオイル週に1リットル服用するなど日本の食卓では無理か、毎日ナポリタンでは地中海にはならない。
Low-Carbohydrate-Diet and the Risk of Coronary Heart Disease in Women
ニューイングランド 2006年11月9日 8万人の米国看護師対象の有名な研究。糖質制限、肉食系のもののうち植物性油などの使用を考慮し喫煙しなければ、糖質リッチ甘党より冠動脈疾患は少なかった。糖質制限是認論文の代表
Primary Prevention of cardiovascular Disease with a Mediterranean Diet
2013年4月4日ニューイングランド 地中海式ダイエット是認論文でワインもOKのスペインからの楽しい論文。
Association of Nut Consumption with Total and Cause Mortality.
2013年11月21日ニューイングランド いわゆるナッツ、落花生もアーモンドも30グラムで心血管病予防 不飽和脂肪酸豊富、ビタミンEによる抗酸化。
Effects of a Combination of Beta Carotene and Vitamin A on Lung Cancer and Cardiovascular Disease 1996年 5月2日ニューイングランド アメリカ
喫煙者にビタミンAやその前駆体のβ―カロテンを与えたら肺がんが多かった。
Calcium supplements for the prevention of colorectal adenomas.
1999年1月14日ニューイングランド
A Trial of Calcium and Vitamin D for the prevention of Colorectal adenomas
ニューイングランド 2015年10月15日 カルシウムサプリでポリープ予防効果の可能性。同じ著者で できにくい傾向が強いが、統計的には関係なかったと言ったり、ゆれていた。
Mercury Exposure and Risk of Cardiovascular Disease in Two U.S. Cohorts.
2011年ニューイングランド3月24日号 先の看護師さんら6万人の爪の中の水銀量と魚系食事との関係調査、魚多い人は心血管病少なかったが水銀多かった。
Global Sodium Consumption and Death from Cardiovascular Causes
ニューイングランド 2014年 8月14日号 日本は中央アジアなみの10グラム越えの食塩、アメリカ8グラム、ケニア5グラム、高血圧予防にはケニア並みの5g食塩を呼びかけ、2グラム落とすと血圧が3から4mmHg下がる。下げ過ぎてよいかどうか別として。