β遮断剤と心房細動

Efficacy of β blockers in patients with heart failure plus atrial

fibrillation: an individual-patient data meta-analysis

Lancet 2014; 384: 2235–43 9月2日

ランセットの循環器をいくつか、読み放題期限切れまで、少しずつ読んでます。

洞調律心不全におけるβブロッカー使用は洞調律のものでは生命予後よかったが、心不全心房細動においては必ずしも第一選択と考えられないほどの、予後改善不良があった。論文いくつかならべて18000人分を検討しての机上論文。先のジゴキシン同様、心不全や心房細動の症例は個々に病態ことなるから、注意して使用しましょうということでしょうか。心不全症状と思ったら、すぐに減量や中止ができない海外ではこのような結果になるのでしょう。確かに60歳代でアブレーションは望まれず、一過性心房細動の発作時の動悸をおさえるため、少量のβ遮断を使用している人がままいます。抗凝固も完了しておれば、70歳あたりで心房細動になってレートがコントロールできて安心している場合があります。心不全にならずとも腎機能や肝機能などに影響を与えるかもしれません。心房細動は心不全modelと思ってこれからは一層注意します。