USMLEよりWinged scapla

Winged scapulaは長胸神経麻痺、前鋸筋という筋肉の麻痺の天使の翼症状のことです。肋骨に肩甲骨を引き付ける作用、ストレートパンチの筋肉です。ストレートパンチで手が完全に前方まで伸ばせなくなって、肩甲骨が後ろに固定され、天使の翼になります。拡大乳房切除や払ったナイフをよける際、闘牛士がかわすような姿勢をとるのを映画で見ますが、腋腹をかすめる浅い創でも原因となります。リユックサック症候群として山登りでの思いリュックが原因になることがあります。腋窩動静脈の下方を側胸部に下行する神経を荷物の重みで絞扼するのでしょうか。また胸部外科で後側方切開(肩甲骨に沿って肋骨に沿って前方に向かって袈裟懸けに切る切開法)をかなりやりましたが、広背筋も切るのですがその深層は触らないで、もっぱら肋骨と肋骨の間だけを切開しますから、前鋸筋をあまり損傷しないのか、現在通院している患者さんたちは全員パンチできます。某アスリートが針治療でなったとのことですが、わき腹に打ったのでしょうか。浅いところで長い走行です。気胸や血管損傷などハリ治療やトリガー注射で合併症多々あります。明日は我が身で気を付けます。この麻痺はUSMLEでは整形外科や救急や解剖の定番とのことです。設問でBar fight and knifeとくればwinged scapulaを念頭に応えることがお約束でした。日本でも現在は教えていると期待します。