post-coronaー無症状での感染力

ウイルス疾患をこれほど世界中の人が勉強した時期もない。自分も、微生物学のウイルスや免疫学の本、など見返している。そののちにニューイングランドやJAMAを見てみると。潜伏期間7日以内はみんな言ってる、症状のあるうちは感染力があるのもみんな行ってる、治療後一回でもPCR陰性になったら段階的に社会復帰可能と考えられている、現在ワクチンも治療薬も年余の我慢というのが、識者一致の見解。DNAワクチンを試みるというが、人類で未使用の遺伝子ワクチンを大量に流布する計画を各国政府は考えているようであるが、効果と副作用(短期的なもの、ヒト科の免疫変容などの長期的なもの)は皆目わかっていない。

直ちにコンセンサスを得たいのは、無症状の状態での伝搬力や伝搬経路である。咳や熱のあるヒトと、安易に集い群れるもの好きは世界中にいない。マスクも手洗いも世界中で必死に行っている。素面の人が集まる、商店や映画館は、席を間引いて、採算度外視で耐えている。現状の東京で問題となっているのは、全く元気なヒト達間でのうつしあいである。

元気な人同士で、何でうつったのかを、もっと掘り下げる必要がある。感染源不明の治った人が東京に数千人いるわけで、その人の行動記録は保健所が保存しているのであろう。満員電車でもらったとしか考えられない人は、どのくらいの込み具合、どんな格好で乗っていたのか、覚えているものだ。居酒屋のエアコンの風を避ける場所が自分の指定席、心の中であそこに座るんじゃなかった。今だから言えることもあるだろう。保健所に黙っていたが、どうしても長年の付き合いのスナックで一杯だけ飲んだのがいけなかった。こういった今だから言える情報、これを集約すると、店舗のレイアウト、満員電車への対応、劇場の環境改善などが見えてくる。経済や第二波対策になる。さらに、感染力が一番強いのは、発症前の数日というのがウイルス感染の相場である。麻疹も発症前一日からうつる、水疱瘡は瘡ができてその潰した汁にはすでにウイルスは不在というのは教科書に書いてある。肺に向かう前の鼻咽頭口腔でウイルスが受容体に接着しようとする時期が、一番ウイルスが伝搬するということも考えられる。元気なヒトを対象に、抗原検査やPCR検査をするのは、公的機関の仕事である。歌舞伎町や池袋の水商売の元気な人達に、報償を与えながら、数千人の検査をする。対象は東京都の若手職員1,000人。おそらく双方とも有意にコロナ保因に関してはないと思われる。アルコール、集い、群れる、歌うという太古の昔から行われている、文化を否定するのは簡単であるが、科学的にアプローチして、現状を改善する方法はあると思われる。各テーブルに歯医者さんのバキュームをおく、天井換気扇は工業用HEPAフィルター、エアコンにもHEPAフィルター。キレイ顔、小顔に見えるフェースシールドの開発。バキューム付きのカラオケマイク。こういうのは日本人は得意中の得意だ。

フィジカルディスタンスをとれという罰則のない要請で、飲食は椅子を間引いて、減収を泣き寝入りして営業努力をしている。環境設備の負担も含めて、公的な支援がないのであれば、客単価を上げるのも仕方ないと、政治家の統領が、コンスーマーに公言してくれたら、納得して、料飲店舗を割高でも利用することになる。