JAMAハイライツ

要約のさらなる、ななめよみで、一行知識は増えますが、こういう情報はすぐに頭から逃げてゆくことがわかります。やはり苦労しても、長文を呻吟しながら、参考文献をサーフィンしたり、ウイキで調べたり、医学書を見たりしないと。不安になります。

2018年2/27号の要約の要約 

  • ①425968人の検討から下肢静脈瘤は深部静脈血栓症のリスクを14年で3倍に上げる。静脈瘤のない人では1000人に2人が血栓症に、静脈瘤1000人では6人。頻度は大したことはありません。静脈瘤の手術をしたらリスクが下がるかどうかは検討されていません。
  • ②37個の無作為試験検討するとガバペンは全米の良好な鎮痛剤とおもわれる。日本では姉妹薬のリリカが保険適応、ガバペンはてんかんの薬になってます。
  • ③B型肝炎ワクチンは通常3回接種が標準であるが、IL12を刺激する新しい2回うちワクチンの安全性がのべられていた。3回うちは6か月のスパンが必要で、感染が気になる医療系機関で出張ワクチンしていますが、脱落しがちです。
  • ④屋外救急現場での心肺蘇生で、バッグ換気と挿管換気のどちらがいいかわからない。どっちでもいいからちゃんと換気しよう。
  • ⑤プロアメフト選手と控え選手の医学的予後に有意差はなかった。けがと痛み止めの連続で予後がどうなるのか、もっと研究しよう。

2018年3/9号の要約

  • ①理論的には多剤ワクチンによる免疫形成では、カバーされない病原菌に対応できなくるが、944人の子供の検討ではそんなことはなかった。編集部もワクチンを打つようにさらに啓蒙するとのこと。アメリカとワクチンの差はなくなっていますが、A型肝炎ワクチンと髄膜炎は日本ではカバーしてないようです。
  • ②プロカルシトニンを抗生剤使用の指標にしたらどうかと、26本の論文を吟味、CRPよりはすぐれている。膠原病では上がらない。
  • ③ピーナッツアレルギーの予防に少量投与トライアルをいつ行うべきか。現行は3歳までなるべく避けるというガイドラインらしい。
  • もっと若年から少量トライがいいのか。さらなる検討必要。