電気治療器

Randomised controlled trial of transcutaneous electrical muscle stimulation of the lower extremities in patients with chronic obstructive pulmonary disease. thorax 胸郭  2002

18人の肺気腫患者で9人電気刺激と9人電気刺激のシャム(プラセボ)という設定。ビリビリしないのでシャムの人は週3回20分間6週もリハ室に通ってご苦労でした。効果は下肢筋肉はシャムより4割程度強くなったようです。肺が悪くて歩けない人は、ビリビリの機器で下肢筋肉の向上が期待できるという論文でした。

病人が筋肉維持のため、適量を定期的にやることは大変有効です。

ビリビリを利用して肥満体国アメリカでは、睡眠時無呼吸にも利用しています。

Upper-airway stimulation for obstructive sleep apnea. 2014年1月号

もう製品化されていますが、舌下神経に電気刺激を与えて、睡眠中の無呼吸時の咽頭閉塞を開放する装置です。古いペースメーカーぐらいの大きさで、呼吸監視は第4肋間に筋電図のセンサーを置いて、鎖骨の上をはわせて、オトガイの横で舌下神経を露出させ、確実に刺激リードをおきます。あとは呼吸が止まったら、オトガイを刺激、舌が飛び出す動きになって、無呼吸を回避というしくみです。効果は抜群で、無呼吸は70%回避できるようです。副作用は、舌がもつれるけど次第に治るであるとか、無暗に舌が睡眠中に飛び出すことでの舌の筋肉痛があるようでした。CPAPは装着違和感あるため数年で理由を見つけてはやめる人が多いです。器械を植えると不自由なのは、誤作動で舌が思わぬところで飛び出してしますことや、MRI検査ができなくなるとかでしょうか。舌下神経単独に露出など、耳下腺手術などの経験のある耳鼻科医が行うことになるでしょう。伴走して迷走神経や、近くに顔面神経の枝もあります。ペーシングリードを設置する場所を繊細に吟味しないと、顔面神経に反応してチックみたいになったり、迷走神経を刺激して徐脈や失神になったり、手術の精度管理も大変ではないかと思います。