米医師会雑誌ハイライツ

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2018年1/2

  • カテーテル大動脈弁置換TAVRの新しいデバイスの比較②。ついでに、カテーテル大動脈弁置換と通常弁置換との比較を調べました①。
  • ①Transcatheter versus surgical aortic valve replacement in moderate and high-risk patients: a meta-analysis.欧州心外雑誌2017年4月 TAVR, n  = 9099 and SAVR, n  = 11 125 死亡率はかわらず、大出血、腎不全、脳梗塞などはカテーテルの方が半分ぐらいにリスク減る。ただし大動脈基部をグイグイするせいか、刺激伝導系をとめてペースメーカー余儀なしはカテーテル法、せっかく入れた弁がうまく働かないのもカテーテル法。人工心肺まわせない超高齢者向きのようなところがカテーテル法になるような感じです。
  • ②自動開大式ステント弁とバルーン開大弁とで比較。双方満足のいく大動脈弁位固定されるのは30%を切るとのこと?弁周囲逆流も数%双方あり。ペースメーカー余儀なしが広げる式弁で多し。広げる式は後からのデバイスであるが、前の者と非劣性。今後は生体弁置換後の再弁置換などは人工心肺再手術などはなくなって、親亀の上に子亀みたいに、カテーテルでぐいぐい、バルブインバルブの時代になるでしょう。それが失敗したら、直後に始末をつける心臓外科医は無制限一本勝負になるでしょうが。
  • ③生まれつき糖尿の赤ちゃんは、タンパク質との遭遇で甲状腺低下やグルテン不耐容のセリアック病になるとされている。いま日本でもはやっている、育児用ミルクとペプチドミルク(hydrolyzed formula、ガゼインを水酸化して抗原性を除去)の使用は免疫不全に関与しなかった。
  • ④453 162人の生体腎移植、人種間の格差として経済的状況がかなり関与している。経済格差で黒人では生体肝移植患者数はあまり増えていないというデータでした。