甲状腺を救え

Saving Thyroids-   Overtreatment of small papillary caners.

ニューイングランド2018 7/26

年間米国では5万人が甲状腺がんとされ、75%が女性。50歳前後で発見されて、80%以上で全摘出されている表がありました。全摘がよいのか左右の房のどちらか残すロベクトミーがよいのか、ほとんど25年間で予後の差はないとのことです。しかも25年で2%の死亡率の話で自然予後とほとんど変わりありません。乳頭がん転移なし症例で非手術、ロベクトミ―、全摘の比較検討が必要です。筆者は、肺腺癌の限局型、乳管癌限局、前立腺スクリーニング病理癌、に注目して、治療法の選択を今後もっと考えようと言ってます。

部分摘出でも一生チラージンが必要な人がいます。チラージンにアレルギーがある人がいて、前駆体でT3にも変化するチロナミンが必要な人がいます。甲状腺にエコーを当てると、30歳以上の女性ではほとんど、袋がうつります。見つかった時点で未分化癌なら、大変重篤な結果になってしまいますが、頻度は低いです。見つかった袋を、片っ端から、針生検すると、5万人どこでなく見つかると思います。いくら早く見つけても、遅れて見つかっても、乳がんも前立腺癌もそうですが、予後に影響しない統計もあります。どう考えていいのか、見つかった時、あわてずに、ゆっくり考えて、転移がないなら、もっとゆっくり考えて、様子をみながら大きくなったら手術という手もありかと思います。