活動量と健康

The effect of physical activity on mortality and cardiovascular disease in 130000 people from 17 high-income, middle-income, and low-income countries: the PURE study.ランセット2017年9月21日 運動と心血管病の関係を、先進国と新興国合わせて17か国の130000人研究です。7年間検討したようです。METについて説明します。人間の代謝の単位でシャワーは3メット(負荷心電図検査ではメッツといっていましたが)と考え、これを何分するかなどと考えます。10分のひとと40分の人では消費運動量が4倍になります。そのほか指標としては、坐業パソコンは1.5metで8時間労働で720metsもあるようです。一時間に4.8km歩行(歩幅は80cmにせっていですから外人さんの歩幅)は3メット×60分、ジョギングは7メット×60分の運動と考えます。ちなみにsexual activity は5.8メット×X分?ということで中年以降は注意を要するわけです。バイ  ラで頑張って心筋梗塞突入の患者さんを何名か治療したことあります。シャワーに打たれて、運動して60分間などが美容に良いでしょうが、非経済的です、ジムやスーパー銭湯などでやらないでください。

本研究では7日間で運動だけで換算しますと、600mets(通勤クラスの歩き200分、一日30分歩行)、600から3000mets(上記1000分、毎日一万歩で、一日2時間弱歩く)、3000mets以上(毎日ジョギングのような方)の3群で心血管病どうなったか検討。

結局、運動すればするほど心血管疾患が予防できることになっています。先進富裕国のジムやテニスや水泳やスカッシュなどはしすぎるのは良くないというグラフがありましたが、金持ちの国はデスクワーク+なにがしかの運動、そうでない国は肉体労働増加にて運動量に大きな差はないようでした。肥満と運動量については有意差を提示できてないようでしたが見間違えかもしれませんが?運動せずに食べているだけでは心血管病予防ができないという推測をもたらしています。ざっくり10%前後心血管、総死亡に差が出るようです。デスクワークを8時間週5にすれば3000metsになってしまって、通勤で週に600metsで3600metsもしていますから、僕でも多くの運動量をこなしていることになります。主婦の動き、座ったままで時折の接客、運送業、農業、土木などで仕事のカロリーがかわりますが概ね家事労働以上で運動十分組に入ります。一日中食っちゃ寝したら体に良くないという昔からの常識をランセットは世界の人に問いかけています。