扁桃体と依存性

Neurobiologic advances from the brain disease model of addiction. 2016 1/28

扁桃体とニューイングランドで検索入力すると、いくつか出てきますが。依存性についての総説がありました。依存は脳内の幸福快楽物質のドーパミンの分量によって決まるというのは間違いのようです。薬物や行動の初回暴露でドーパミンの放出量で、快不快はあるようですが。その後ドーパミンの受容体のダウンレギュレーションがおこったり、得られた快楽が多いほど依存性がきつくなるわけではないのでその他の要因があるようです。立派な脳みその絵があって、3つ、快楽、焦り、獲得が大脳辺縁系をグルグルめぐって、刺激を享受堪能し、刺激がないと落ち込んで、さらにそれを追い求める、シェーマがありました。感覚五感中枢の視床や GABAで気持ち良くなる淡蒼球が快楽を感じる場所のようです。扁桃体は基本的には薬や刺激が枯渇して、元気がなくなる気持ちを発生させる中枢のようです。この枯渇感が強い人ほど、刺激をさらに求めたくなります。刺激、薬物、餌がどこにあるか探し始めます。海馬、グルタミン酸の前帯状回や眼窩前頭質で記憶をたどり視覚情報をもとに刺激を狡猾に追い求めようとするわけです。人によってこの回路がのんびりしてたら、依存性は軽く済むし、ひどい人は焦りの部分で止まると暴力行動や自傷にはしるのでしょう。中野信子先生は有名な脳科学者ですが、そのサイコパスという新書のなかで、扁桃体と眼窩前頭皮質の関係について説明していました。扁桃体は子供の快不快、眼窩前頭皮質はそれを制御する大人の良心としていました。この連携バランスで、大量殺人者と大外科医の差が生まれるわけです。扁桃体が弱いと、喜怒哀楽がわからない人間になるようですが、前島皮質が発達してしると、鬼手仏心の凄腕外科医になれる。扁桃体が弱くさらに前島皮質が弱いとサイコパスのようになるのでしょうか、斜め読み人間なので間違っていたらごめんなさい。