今年のまとめ―後半

Breast Cancer in Men ニューイングランド20186/14

男性乳がん、1/100.男性ホルモンを触る薬、女性化乳房はリスクファクター

 

Pylori Treatment for Gastric Cancer Prevention 20183/22

韓国の研究者はちゃんとニューイングランドにのっていました。発酵食品の好まれる韓国や日本では、胃の中のピロリは活気あふれているようで、発がんに関与するようです。

 

Fluoroquinolone use and risk of aortic aneurysm and dissection: nationwide cohort study.

英国医師会雑誌2018年1月号 クラビットみたいなもので大動脈疾患リスクが高まる。日本でもこのことが極端にクローズアップされてくるかも。

 

Oxytocin-gaze positive loop and the coevolution of human-dog bonds.

日本の獣医さんの大学から2015年サイエンス誌にのったものです

愛と排他のほるもんオキシトシン。いろいろまとめると、無害な薬のようで、鼻に振りかけたりする社会実験が沢山でていますが、行動生理を規定するほどの効果はありません。原始的な脳内伝達物質の一つ。ペットや子供と戯れると、お互いから自然にでてくるもので、振りかけたってしょうがない。

 

Post- Traumatic Stress Disorder ニューイングランド 2017年6月号

恐怖をコントロールするのは大脳皮質の前頭葉にあるという絵がでています。恐怖になりそうだと察知するのが前頭葉のより深部の前帯状皮質(喜怒哀楽を察知してコントロール、ex葬儀の席での表情のコントロール)と島皮質(喜怒哀楽を特に感じ高次脳機能と連携)と扁桃体にあるようです。これらと記憶の海馬や扁桃体が連携して、三つ子の魂百までが形成されます。英才教育と小児期トラウマは紙一重です。

 

Baloxavir marboxil for uncomplicated influenza in adults and adlescents.

ニューイングランド 2018年9月6日号

日本開発のインフルエンザ治療薬、一回内服投与、のゾフルーザ、堂々のNEJM登場

効果は今のところ、ころりと解熱する人もいれば、イナビルの方がよいという人もいれば、総じてこの薬は、堅調な感じを今のところもっています。

 

パイルベートとグルタネートからアラニンにかえるのをアラニントランスアミナーゼでALT, グルタミネートパイルベートトランスアミナーゼともいってGPT 細胞質TCAサイクルのすぐ上流で行われているB6ピリドキシン必要。

TCA内のオキサロアセテートとグルタネートからアスパレートにかえるのがAST, グルタミネートオキサレートトランスアミナーゼでGOT。グルタミン酸があれば細胞質でいろいろアミノ酸ができる。

 

Drug Reaction with Eosinophilia and Systemic Symptoms (DRESS) Syndrome。

ウイルス再感染時に消炎鎮痛剤などが薬物アレルギー反応をおこすものです。

単純ヘルペス(HSV1 口唇熱の華)、性器ヘルペス(HSV2)、HHV-3(水疱瘡、VaricellaZosterウイルス)、HHV-4(EBウイルス)、HHV-5(サイトメガロウイルス、病理でフクロウの目が有名)、HHV-6または-7(突発性発疹roseola)HHV-8(カポジ肉腫)のうちHHV6 7などが再感染でdress発症するようです。

 

今はやりの瞑想法にはマインドフルネスとfight or flightで有名なリラクゼーションの二種類があって、米国のハーバード大学病院に外来があるぐらい、一般化されている。しかし高額な授業料で具体的手法は、そう簡単には教えてくれません。色々勉強して、日本の座禅がそもそも、欧米人垂涎の瞑想法の根底のようです。目を閉じて数秒間、深い呼吸をしましょう。お金かけなくても、お坊さんに叩かれなくても、単純にリラックスできます。

 

カイロミクロンにはB48、善玉(C2とE)、C2とLPLコンビで肝臓にTGとりこみ。カイロのレムはB48とE, 肝臓とEは結合してくれる。TG取り込み。肝臓からVLDL(B100)発射して善玉HDL(C2とE)でC2とLPLコンビで中性脂肪取り込み。IDL(B100とE),あぽE で肝臓取り込みは、肝臓から再度晴れてすっきりした中性脂肪の少ない完成形LDL(悪玉であるが中性脂肪は少ないB100)LCATは活性化HDLエステルにする酵素。CETPは上記にちょこちょこでてくるカイロやカイロレムやVLDLなど中性脂肪リッチを善玉HDLをもちいて中性脂肪を肝臓に取り込ませる酵素。

 

あとは新しい弁膜症カテーテルデバイスの欧米での成績較差など紹介。

また尿酸下げすぎも心血管合併症になることも紹介。

 

血圧、血糖、脂質、尿酸すべてJカーブ

 

中庸の精神 をもって来年も診療を頑張ります。新しい知識と経験と古くからの知識を混ぜて、自己満足的な思考停止におちいらないように、頭を駆使して頑張りたいです。

少しいろいろな、プライベートイベントが多くて、投稿数は少なくなりますが、自身の知識の定着のために、このpoco a pocoがあると思います。また来年、良いお年を。